火曜日, 12月 23, 2008

LinuxがMac OS Xよりも優れている10のこと

 表題の記事がZDNet Japanに出ていた。どんな内容かと読んでみたのだが、どうもピントがずれているような...

その1:柔軟性
”タスクバーやパネルには、どのような機能でも追加することができる。つまり、Linuxはあなたが考えるどのような設定でも受け入れてくれるのだ。それでも気に入らないというのであれば、他のデスクトップやウィンドウマネージャを選択するということもできるのだ。”というのだが、どうやらどうしてもカスタマイズがしたいらしい。他の人が使えないような物になってしまうというのは考え過ぎだろうか。確かにそんな人はOSXを使うべきではないだろう。
その2:オープンソース
”Mac OS Xは未だに厳格なライセンス下にあり、Linuxのオープンさと競えるまでには至っていないのだ。”というのだが、確かにカスタマイズマニアはオープンソース原理主義者が多い(大体、自分が一番だと思っているから人のやる事を黙って受け入れられないのだ)。
その3:コマンド行
”。Linuxでは、行う必要のあることすべてをコマンド行から行えるようになっている。Mac OS Xではどうかって?幸運を祈る。確かにMac OS Xにも数多くのコマンド行ツールが用意されているものの、様々な作業を行う必要のある真の管理者にとって、それだけではまだ十分ではないのだ。”ときた。予想通りこいつはコマンドを使える自分を選民だと思い込んでいる。どうやらLinuxと同じ引数で動かないツールにブチ当ると手も足も出ないバカのようである。何でもコマンドで動かなければいけないなんてどんな時代の人間なんだ。
その4:ハードウェア要件
”私は自宅にMacを2台持っている。1台は古いiBookであり、CPUは800MHz、RAM容量は512Mバイトだ。しかし、Mac OS Xを稼働させるには、このマシンでは遅すぎるのだ。ところがこのノートPCでも、Yellow Dog Linuxであればずっと軽快に動作する。ハードウェアはそのままでOSを変えただけにもかかわらずだ。もう1台のMacは、1.2GHzのPowerPC G4を搭載し、RAM容量は1Gバイトとなっている。そして私は、これと等価なIntelマシンでUbuntu 8.10を稼働させている。これらのマシンにおけるパフォーマンスは、比較にならないほど違っているのだ。”って、ここ迄来るともう病気だ。i86用に作られたLinuxがPowerPCで遅いと言われたって仕方がない。Intel版Macを使っていない段階でお話は終わりだ。
その5:セキュリティ
”私は10年以上Linuxを使ってきたが、マシンやサーバに侵入されたことは一度もないと断言することができる。もちろんこの事実をもってして、Mac OS Xがセキュアでないということになるわけではない。しかしセキュリティ面において、Linuxにはより優れた備えがなされているのだ。”なら、使えばいいじゃないか。
その6:ポータビリティ
”私は、2つのマシン間でハードディスクをそっくりそのまま差し替えたことがある。アーキテクチャが同じである限り(つまりx86マシンとx86_64マシン間の差し替えでない限り)、ほとんど調整を必要としないか、場合によってはまったく調整せずに差し替えを完了することができたと言える。”というが、Macなら他のマシーンをターゲットモードで起動して、そのマシーンを起動ディスクに見立てて動かす事が出来ると言いたい。ハードディスクを取り出す必要もないのだ。
その7:コスト
”これは多くの人々にとって重要であるはずだ。まず最初にOS単体のコストを挙げることができるだろう。Linuxは無料だ。それだけだ。一方、Mac OS Xは現在129ドルで販売されている。次にハードウェアのコストを見てみることにしよう。最も安価なMacBookは999ドルである。一方、Linuxを稼働させることのできるノートPCはどのような小売店でも399ドルもあれば購入できる。”ほらほら来たぞ。そう言う事を考えている奴はMacなんか使っちゃいけないのだ。そもそも価値観が全く違うのだ。
その8:利用可能なソフトウェアの数
”驚かれるかもしれないが、Linuxで利用可能なソフトウェアの多さはMac OS Xの比ではない。私はfreshmeat.net(UNIX向けのソフトウェアとクロスプラットフォーム向けのソフトウェアを集積しているサイト)でLinux用とMac OS X用のソフトウェアを検索し、ざっくりとした感触を得てみた。検索の結果、Linux用は1万1781件、Mac OS X用は1477件がヒットした。”だとさ。Windowsユーザと同じ言い草だ。別にアプリケーションを集めるのが趣味じゃない限り数が多い事が優れている事ないはならないだろう。要するに、どれも帯に短しタスキに長し何でしょ。
その9:ユーザに対するやさしさ
”AppleのMac OS Xが成功した理由の1つとして、OSのインタフェースをユーザーにとってやさしいものにし、ほとんどすべての作業を誰でも簡単に行えるようにしたことを挙げることができる。しかし、そういったやさしいエクスペリエンスを望まないユーザーもいるのだ。Linuxの場合、さまざまなレベルのデスクトップエクスペリエンスが用意されている。GNOMEやKDEを用いることで、Mac OS Xとよく似た、とてもユーザーにやさしいエクスペリエンスを実現することができる。あるいは、デスクトップ代わりにコンソールを使用することで、まったく逆の方向を追求することも...”自分しか使わないマシーンなら好きなようにすれば良いじゃないか。こんな奴に限ってemacsで何でも出来ると言う事が分かっていなかったりするんだ。
その10:キーボードの効率性
”私がMac OS Xに対して感じている最大の不満の1つは、通常の機能を持ったDelキーがない(訳者注:ワイヤードキーボードにはある)ということである。この機能を使うには、fnキーを押下しながらDelキーを押下しなければならないのだ。これはMac OS Xのキーボードを使用する際の常識であり、バリバリのプログラマーにとっては、サラダが健康に良いというのと同じくらい当たり前のことなのだ。しかも問題はDelキーだけに留まっていない。Endキー(訳者注:ワイヤードキーボードにしかない)も私の期待通りに動作してくれないのだ。カーソルを行末に移動させたい場合、fnキーを押下しながらEndキーを押下しなければならないのだ(つまりfnキー+Endキーでカーソルが行末に移動するようになっている。訳者注:Commandキーを押下しながら右向き矢印キーを押下することでも、カーソルを行末に移動させることができる)。”と言い出した。何だ良くあるパターンだ。こいつMacを使ってるって言ってるけど、Mighty mouse(3ボタンマウス)も知らないし、コピペなどしないでドラッグ&ドロップでコピー出来る事も知らないなんて殆ど素人じゃないか。Macも使いこなせない人間がMacを批判するんじゃない。

結論:みんな自分の使っている〔愛用している)OSを悪く言われるのは嫌いなのである。

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