水曜日, 12月 31, 2014

原油価格大暴落

生意気になってきたロシアを潰すために原油価格が大暴落しその影響を受けてロシアのルーブルがとんでもないことになっていると言う考えもあるが、サウジは本当にアメリカの命令に従って原油の減産を行わないことにしたのだろうか。確かに原油価格高騰で潤っていたロシアは半額以下になってしまった原油のお陰でルーブルの価値が半分以下となり国債の金利が20%近くまで跳ね上がってしまったが、シェールオイルで一気に世界最大の産油国に躍り出たアメリカの方がその影響は大きいとも言える。

採掘条件に恵まれたところであればバレル当り42ドル以上で取引されていれば採算割れにはならないらしいが、そんなところは米国内でも数ヶ所あるかないか、大体は80ドルを割ってしまえば赤字を垂れ流すと言われ既に販売価格が採掘費用の半分以下となっている現在、操業停止を余儀なくされていることろばかりなのである。これは、ロックフェラーによる業界の新興企業潰しとも見えないこともないが、ヨーロッパによるアメリカ潰しと考える方が素直かも知れない。実際にどうなのかはロシアが二度目の破綻をするかアメリカの圧力でサウジが減産に舵を切るかを見守れば良いのである。

結論:どうも日本のマスコミはどこからの圧力かは知らないがプーチンを見くびっているようだが戦い方はわきまえているように思える。どちらにせよ大きく世界が動くのは生きているか死んでいるかがはっきりしないディビッド・ロックフェラーが亡くなってジェイが実権を握った時なのだろう。

火曜日, 12月 30, 2014

色々とボロが出た2014年

2013年初めGoogle Glassの発表で俄に活気づいたウェアラブル。開発費からすれば当然なのかも知れないが、そう発展性があるかも分からない状態なのにとんでもない金額で開発者向けに提供されたGoogle Glassは2014年には私のように批判的な人からも失敗と烙印を押される始末。もっと、まともなものが出てくるはずとの意見もあるがさてどうなることやら。

2013年はこれで世界を制覇したと鼻息の荒かったSamsungも2014年のWMCでGalaxy S5を発表する頃にはすっかり勢いを失い(S4の時からハイエンド機では見る影もなかったが)、中国勢の廉価版に押しまくられ利益を大幅に減らす状況となってしまった。ハイエンド機しか持たないAppleの利益は順調以上に延びているのでSamsungの取ったビジネス戦略が20世紀型の時代遅れだっただけなのだが…

そんなSamsungを持ち上げ続けていた日本のカスゴミもさすがにもうダメかもねと気付いたようだが、そんなものAndroidスマホが出始めた時から予想可能な話だったのにと思うばかりだ。

国内メーカーに眼を向ければ早く止めちまえと随分前から思っていたものがようやく消えていった2014年。あれだけあった携帯メーカーもいつの間にやら数社、PCだって自前でやれるところなど殆どなくなり大幅な利益を出せているのはターゲットを絞り込んで差別化を図れたPanasonicだけと言うていたらくであった。

ウェアラブルに関してもターゲットはGoogle Glassだと各社開発にいそしんだのは良いが実際にものが出始めた時には既にGoogle Glassは失敗と烙印を押された時。どこまでこいつらは遅れているんだと呆れるばかりだ。そんな中Apple Watchが出るまでに出せばどうにかなるのではと泡を食って慌てて出したSamsungのGearは子供だましにもならないような代物で出したと思ったら直ぐに第二段を出さざるを得ない始。このままのペースで行けばApple Watchが発売される頃には2014年にスマートウォッチが出ていたことなど覚えていないのではないだろうか。

タブレットに眼を向ければ出荷台数は多いはずなのに一向に町で見かけない(人前で使うのは憚られるのだろうか?)Androidタブレットは、iPadとWindowsタブレットの陰で静かに消えてゆくことが運命づけられた2014年。どう考えてもキーボードが分離可能なUltrabookに過ぎないと思うWindowsタブレットだがAndroidとは違いPCのアプリが動くと言う強みを活かしてこれからもApple嫌いの人々のハートを鷲掴みにしていくことだろう。

結論:どれもこれも登場した時に予想していた通りの展開になった2014年だったのだ。

火曜日, 12月 23, 2014

2014年を振り返る

新聞やテレビだけではなくIT関係の記事も2014年を振り返りが多い。IT系では失敗したとか消えたなんて言うのもあるが大抵は最初からオワコンだったものなので今更終わったと言うほどでもないものばかりだが。

そんな中、自分自身を振り返ってみても仕方がないのだが、今年派手に取り上げられた中で来年はどうなるのかを書き残しておくのも良いのではと思う次第だ。

今年の話題
ウェアラブル:Google Glassが発表されたのは去年だったので2014年に始まったものではないが、そんなことを言えば10年以上前からHMDなど何度も出ては消えの世界 だったので、何年か続いた電子書籍元年と同じように出しては見たがメインストリームになることなどなく、また消えていってしまうものが山ほどデビューした 一年と言える。この世界に否定的な意見ばかりだった自身もひょんなことからプレイヤーの一人として加わることになってしまい、そのまま自分自身に唾する結 果になる恐れは十分あるが…
Appleが出してくるとの噂に我先にと躍らされ、続々と出てきたスマートウォッチの多くはApple Watchが出てくれば吹き飛んでしまう存在。メガネ型はスクリーンが付いているために特定用途以外では受け入れられないと言うジレンマ(タコ壺のこと) に陥り、相変わらずコンシューマではなく他社の顔色を窺うだけの存在に。それにしても大方の予想通りの展開になったtelepathyは象徴的だった。

電子決済:こ ちらもここ何年かSquareなどの新しいサービスが登場していたがあくまでニッチな存在であったのにApple Payがスタートした途端に一番ホットな領域になってしまった。Apple Store(iTunesやオンラインのApple Store)限定の決済システムだったものがTouch IDを使ったセキュアな仕組みの利用によって一気にポストペイのメインストリームになるのではと疑心暗鬼。Appleに財布のヒモを押さえられたのでは溜 まらぬと反旗を翻して独自の決済システムを用意しようとうごめいている。そりゃ、ビッグデータありきの人たち(日本で言えばCCCみたいな連中)からした ら何を購入したかさえ知りたくありませんと言うApple Payは極悪人なんだろうが、情報漏えいやクレジット詐欺が横行する中、銀行やクレジット会社がApple Payに乗ってきたのは当然の結果?
少額決済(プリペイド)のおサイフと同一視するレベルの人もいるようだが、全く別物なのである。日本よりも先に中国で展開されそうなApple Pay。ICカードが義務づけられる来年には日本でもスタートしとかないとOlympicの時に恥をかくぞ。

モバイル・ファースト:初 速の割に思ったように法人市場には広がらないしコンシューマ向けも一通り買いそうな人には行き渡ってしまったせいか、成長に陰りの見えるタブレット市場。 出荷台数は増えているが人前で使っている姿をとんと見かけることのないどこで使っているんだ状態のAndroidは端から置いておくとして、XPのサポー ト終了でPCに置き換わる存在として続々と登場したWindowsタブレットも結果的にはタブレットではなくキーボードを外して使えるPCとしてモバイル デバイスの一員に加わって来た。あんな使い難い中途半端な仕様でもビジネス世界を牛耳っているMicrosoftが絡んでいればと考えたかどうかは別にし て、iPadを入れてはみたけど状態で放置されていたエンタープライズ市場への起死回生プランとしてAppleがIBMと手を組んだのは意味のあること だった。Fortune500の殆ども企業が導入していると言ったって基幹業務でバリバリ使われていた訳ではないのは動かしようのない事実。IBMが名乗 りを上げたこれからがMicrosoftとの本当の戦いになるのである。

ディズニー:かつては死に体だったディズニーがこ こに来て息を吹き返したどころか大躍進しているのはひとえにSteveのもう一つの会社だったPIXARを吸収したから。ラセターがPIXAR以上にディ ズニーの方に肩入れしているのではないかと言われるくらいに力を入れ、アニメの作り方そのものがPIXARのようになった結果なのだ。「ありのまま」の方 は見ないままに終わってしまったが「ベイマックス」はPIXARアニメ以外は見ない私も見てみたいと思う作品。肝心のPIXARの方は新作ではなく続編ば かりになっているのは今後統合して行くための布石なのだろう。

さて、来年はどうなるのかと言えば相変わらずウェアラブルだし、電子決済だ し、モバイル・ファースト。何にも変わらないと言われそうだが、Appleのエコシステムを中心にして全てが揃ってくるのが2015年。今からApple に追いつけ追い越せなどと考えているところは今のうちに退場をした方が賢明なのは間違いない。そう言う意味では既に勝負のついてしまったタブレット市場に 向けて新規に開発は進めないと決めたSONYには期待したいところだ。

結論:どんなにマスメディアが騒ごうが使い勝手の悪 いものに食いつかない人が増えた2014年。2、3年前に勝負は明らかだったのに無謀なことを続けていたメーカーがどんどん撤退をせざるを得なくなったの は良かったのでは。それもこれも、実態の伴わない景気回復のおかげ。振る袖がないのだからつまらない物は即退場なのだ。

月曜日, 12月 15, 2014

共産党が増えた理由

さすがに沖縄以外の小選挙区では一人も当選出来なかったけど(自民全滅)、比例区で大幅増になった最大の理由は全然ブレずに反自民を貫き続けていたから。消費税増税を決めたのは民主なのでそのことで自民を叩けないし(むしろなんで延期したなんて言ってたのでは)、中国と尖閣でおかしなことになってしまったのも民主の時。維新だって単なるタレント人気で前回票がとれただけで(今回も大阪では強かった)既に賞味期限切れ。前回大して票の取れなかったみんなの党なんて選挙前に解党すると言う茶番を演じ、元党首は政治資金規正法違反で特捜にやられる始末である。

思想的に問題があろうが一番政治の勉強をしているのは共産党。官僚を上手く使う方法はしらないにしてもやり込める玉は幾らでも持っている。他の政党はただ文句を言っているだけで対案なんか全く持っていない(社民)か、自民と大して変わらないことをやろうとしている連中ばかり。

結論:共産党以外は野党ではなく与党になれなかった連中の集まりに過ぎなかったのだから真性野党が票を伸ばすのは当然のことなのだ。それにしても政権を取った後の野党第一党の落ちぶれ方は半端じゃないな。

株式市場と債券相場

株価と債券は反比例の関係にあるというのが一般的な常識だが、現在の日本ではそれが壊れている。アベノミクスのお題目に躍らされて常識が通用しないのかは知らないが株価が上昇しているにも関わらず債券(この場合国債)も金利が低下して価格が上昇している。国債に関しては格付け会社の格付けがチェコなみに低くなったのに関わらず価格が上昇しているのだから常軌を逸しているととも言えるだろう。通常ならありえないことが起こっているその理由はと言えば金融緩和で日銀券が国債に化けているからなのだ。

結論:金融緩和はされたが使い道のない余った資金が株式市場と債券市場に向かっている。景気が良くならないのは資金が実業に使われないからなのである。

火曜日, 12月 09, 2014

タブレットの法人市場

IT系のメディアではiPadの売上も落ちてきてAndroidタブレットに席巻されると根も葉もない戯言を良く目にするが、法人市場全体で見ると80%以上の企業で採用され2位につけているMicrosoftとの差は圧倒である。3位以下はAndroidタブレットになるが全てを合わせてもiPadには遠く及ばない状況である。タブレット端末が業務でどのように使われているかは分からないがセキュリティとアプリケーションの広がりを考えれば当然の結果だろう。完全に出遅れてスマートフォン市場では見る影もないWindows Phoneだが(iPhoneはこちらも法人市場の80%以上で導入)、タブレットに関してはAndroidはiPadとWindowsタブレットの挟撃にあって徐々に勢力を失っていくことだろう。これは予想通りの展開なので何も驚くことはないのだが、まともなタブレット専用アプリもない(そもそもAndroidはタブレットサイズなど想定していなかった)セキュアでもなかったのだからそんなものを使う企業など担当者が余程行かれていなければあるはずもなかったのだ。

大塚製薬がiPadからWindowsタブレットに乗換えたり(カタログでしか使っていなかったそうだ)、佐賀の高校でタブレットが富士通のArrows Tabになっている(今はまともに使えているんだろうか?)ように目立つ市場でAppleに一矢報いているのはAndroidではなくWindowsなのである。PCベースで業務が組み上げられている法人はタブレットみたいなWindows PCでPCの置換えとして導入され、そうでないところはiPadと棲み分けは進むのである。

結論:情報システムは保守的な組織。Androidでギャンブルをしたりするわけがないのである。

月曜日, 12月 08, 2014

子供のない独身者は独居老人

日本が右下がりになってのは老人が増えたからではなく子供が減ったからなのは間違いがない。その辺りまた軽口を叩いてしまって麻生さんが良いようにDisられているようだが、年金などの問題はそもそも制度が出来上がった時にまさか60歳以上生きている人間がこんなにも増えるとは思ってもいなかったことに端を発する。

60歳定年制だってその年になったら働けないだろうと考えていたからだが、今の人を見ていれば分かるように60やそこいらで動けなくなる人の方が少数派。年金の支給年齢を引き上げるのならば定年制など撤廃すべきなのだ。勿論、高度成長期の右肩上がりの時にサラリーマン生活を謳歌した年代の人たちは若年層と比較して蓄えがあるので定年が来てしまっても生活は成り立つだろうが今後はそんなに甘くはないのだ。

定年が必要な理由の一つとしてポストの問題もある。官僚組織などはそれが典型的で同期や後輩が事務次官になってしまうとそこでポストは上がりとなってしまうため早期退職の必要に迫られる。官僚組織の中には受け皿は存在しないのだから天下りがなくなるはずは…

話が大きくそれてしまった。老人の比率が増えてしまったのは子供が少なくなってしまっているからだが、これの一番の原因は結婚をしている家庭の少子化ではなく非婚が増えているせいである。日本の制度では非婚で子供を産むことは非常に困難。制度として非婚女性が子供を産み、育てることが負担にならない制度が生まれない限り少子化を止めることは出来ないだろう。

非婚者の問題点は老後の面倒を見てもらえる家族が存在しないことだ。若いうちはそんなこと全然考えていないかも知れないが、今のままでは定年退職を迎えたあとは年金以外の収入源もなく生活は成り立たない。若いうちに不動産でも買ってローン返済を終わっているなら住まいの心配がないだろうが賃貸であったなら年金ではなく生活保護に頼るしか方法は…

結論:非婚者は独居老人の予備軍。既に子供を持つ年齢を超えてしまっている人はそれを逃れる術はない。定年制の廃止や年金制度そのものの抜本的な組直しを考え出さない限り何の解決にもならない。負担率のアップなど何の意味もない愚策なのである。

金曜日, 12月 05, 2014

贅沢は敵だ

戦時中の徹底的にものの無かった時代に「贅沢は敵だ」と言うスローガンが掲げられたが、戦時中の統制経済がそのまま続いた日本はその後もより良いものには多くの税金が上乗せされるのが当たり前だった。麦芽の含有量で酒税が変わるビール系、アルコール度数で税金の変わるウィスキーなど多くの税金が上乗せされているわけだが、同じように不動産や自動車には取得税と言う訳の分からない税金が上乗せされているのは今も同じなのだ。その上消費税も取られるのだから家や車は買うなと言うことなのだろう。そんな中、消費税を上げると景気が悪くなるとようやく分かってきたのか(大体、役人は机上の空論で算盤を弾くバカだ)、今まで軽減税率を課してきた軽自動車やハイブリッド車から税金を分捕ろうと考えたようだ。取得税が低い上に省エネなのでガソリン税の上がりも少ないと考えたらしく折角環境に優しいのに排気量を1.5倍に計算して税金を取るつもりらしい。

ちょっと前まで導入を促すためにエコ減税をやっていたのに直ぐに増税。

結論:役人は敵だ。

月曜日, 12月 01, 2014

支離滅裂

消費税増税の見送りで財務省は自動車取得税の廃止や自治体の税収格差を緩和するための新制度に充てる予算がないから制度改革は先送りだと騒いでいるらしい。勝手に机上の空論でもう2%増税すればその資金がと言いたいらしいが、そもそも今回予定されていた増税分は全額社会保障に使う予定の財源。どうしてそれが自動車取得税の廃止や自治体の税収格差に関係すると言うのだろう。それに今回の増税でGDPは予想以上の落ち込みとなっている。どう考えても消費税増税を上回る消費の落ち込みを招いたのだから8%になっても歳入が増える見通しなど立つわけもないのだ。

更に円安の影響で輸入価格が跳ね上がり物価が上昇しているという問題もある。消費が膨らむことと支出が増えることを同義に考えているのかも知れないが景気というものはお金の回転数が増えることだと考えている人間からすればグロスの金額が単純にふえることなど何の意味もないのである。

結論:直ぐにバレるような嘘ばかりの財務省の言うことなど信じちゃいけないのだ。