金曜日, 11月 13, 2020

M1版Macを買ってはいけない 〜 10の理由 + α 〜

  恐らく今年最後となるスペシャルイベントは大方の予想通りApple Siliconを搭載したMacの発表イベントとなりました。イベントの数日前に報道のインタビューを受けたTimが年内に幾つかの新製品を発表出来ると答えていたのでMac以外にもAirTagやAirPods Studioが発表されるのではないかと噂は妄想の域に達していましたが結局Mac以外の製品の発表はありませんでした。MacBook ProやAirが発表されると言う予想は的中でしたが合わせt Mac miniまで出てくると誰も考えていませんでした。そしてその頭脳と言えるSoCは三種とも同じM1。Airに関してだけGPUが7つと8つの2種類が用意されましたが基本的には同じSoCと考えて良いと思います。と言うわけで今回はいつもとは違い個別のモデルではなくM1搭載Macを買ってはいけない理由を書き連ねてみたいと思います。


買ってはいけない理由

その1:何はなくてもクロックスピードが全て

IntelやAMDに限らずどれを買えば良いのかが分からない時に参考にするのがCPUのクロックスピード。Intelであれば他にCoreの後ろに付くi○の数字。モバイル用のSnapdragonも含めて基本的に数字が大きいものが高性能と言うのが業界の常識。実際には設計の世代が違うもの同士ではクロックスピードを単純に比べても仕方がないのだけれどもそれさえないのですからAppleは無責任過ぎます。それでいて世の中にあるPCの98%よりも速いなんて言い張ります。本当のところクロックスピードが処理速度をそのまま表す訳ではありませんが具体的な数字を見せられるとその気なってしまう人は絶対に買ってはいけません。


その2:MacBook Proの上位機種ユーザー

単なるベンチマークテスト(実機が出回っている訳ではないので本当かどうかも分かりません)に過ぎないとは言え最下位機種であるMacBook AirがMacBook Pro 16インチの上位機種(Core i9の2019年モデル)さえ凌駕すると言われて嬉しい気持ちになるハイエンドモデルユーザーなんてそんなにいないと思います。ポートが少ない、eGPUが使えないとdisたって負け惜しみに聞こえてしまうとしたら尚更です。下位機種でさえIntel版の上位機種よりも処理速度が速いのですからMシリーズの載ったMacBook Proが出るまで買ってはいけません。


その3:eGPUが必須

Intel製の統合型グラフィックスと比べて5〜6倍速いと自慢されてもRadeon Proのグラフィックスチップと比べてどうなのかは分かりません。画像処理はGPUだけではなくNeural Engineも使っているのでIntel版のMacに比べて信じられないくらいに速いと言われても本当なのかどうかも今のところ分かりません。その上M1版MacはeGPUには対応していないので拡張のしようがありません。世の中のほとんどの人はeGPUなんて一度も使わずに天国に召されることと思いますが、それ無くして仕事は成り立たない人には死活問題です。eGPU対応のハイエンドMacBook ProかeGPUなど鼻で笑うほどの処理速度を持った統合GPUが載ったMacが登場するまでMシリーズMacを買ってはいけません。


その4:外部ポートが沢山必要

どうでも良いようなものも含めて外部ポートは多ければ多いほど良いと考える人(Windowsユーザーには多いのではないでしょうか)は絶滅した訳ではありません。そんな人にとってたった2つしか外部ポート(それもUSB Type-Cのみ)のないMacBook ProやMacBook Airは信じられないと思います。Mac miniはAirやProよりも外部ポートは多いですがそれでも必要最低限しかありません。ポート数が命の方はM1版Macは絶対に買ってはいけません。


その5:720p以上のカメラが必要

画像処理エンジンが今までとは比べ物にならないくらいに賢くなったので今までのFaceTimeカメラの画像とは全然レベル(明るく綺麗に映るようです)が違うと言われてもどうしても気になるのはカメラの画素数(クロックスピードと同じで単純に数が多ければ多いほど良いと考える人がいます)が変わらないこと。カメラやスマホではないのでカメラの画素数でPCを選ぶ人はいないとは思いますが、そう言うことが気になる方は絶対に買ってはいけません。


その6:目立ちたい

見た目どころか手にしてもIntel版との違いはありません。中身に大した違いがないのに外見だけ替えて新製品として売るメーカーもある中、Appleは一つの筐体デザインを何年も使い続けます。通常のマイナーアップデートならそれでも良いでしょうが新製品は全く新しいデザインじゃないと納得できない人は多いと思います。長い間Apple製品を使い続けている人でそんなふうに考える人は少数派だと思いますが最近Apple製品に目覚めた人にはそう言うAppleだけに通用する常識は通用しないのも事実です。折角新しいMacを買ったのに誰からも指摘されない(今までApple以外のPCを使っていたなら別です)。Mシリーズの16インチのMacBook Proは筐体デザインを変えてくる可能性があります。当然その後に出るMacBook ProやAirも同じデザイン思想で作られるはずです。誰がみても新しいと分かるMacが欲しい人はどんなに魅力的に見えてもデザインの一新される次のモデルまで買ってはいけません。


その7:Windowsが使いたい

Microsoftがx86用WindowsをフルカバーするArm版のWindowsを出せていないのですからM1版MacにはBootCampがありません。どうしてもMacでWindowsが使いたい方は型落ちのIntel版のMacをお買い求めください。


その8:Androidユーザー

Appleが作り上げたエコシステムの本当の素晴らしさを実感するにはiPhoneは必需品です。Apple WatchのようにiPhoneを持っていないとアクティベーションできないと言うレベルではありませんがシームレスにデバイス間の行き来が出来るのはApple製品にだけ許された世界。iPhoneユーザーが羨ましくなるだけですのでIntel版も含めてMacを買わない方が良いと思います。


その9:Intelが好き

かつて私がMotorolaのMPUが大好きでiPhoneが発売されるまで携帯電話もMotorolaを乗り継いできたようにPC/AT以前からIntelチップの載ったPCを使い続けMacもIntelに変わったのを機にWindowsを捨てた方はIntelの入っていないMacなんて裏切り以外の何物でもありません。その上世の中に存在するPC(ほとんどはx86系)の98%よりも速いとdisられる始末。Core i9よりも3倍以上速かろうが、Iris Plusよりも5倍もGPUが速かろうがそんなことは関係ないはずです。


その10:ハイブリッドが欲しい

今回のMacはそうではありませんでしたが今後もAndroidのタブレットやWindowsのPCのようにPCなのかタブレットなのか分からないようなMacは登場しません。そう言うものが欲しい方はどんなに使い辛い部分があろうが他のメーカーから販売されているそう言う商品を買うべきだと思います。


おまけ:Rossetaを信じていない

過去の苦い経験は中々消え去るものではありません。何度もアーキテクチャーの違うCPUに移行を繰り返してきたAppleなら尚更です。今ではどれも成功だったと語られていますが本当に移行が完了して新しいCPUになって良かったよねと言われるようになるまで何年も掛かったのは事実です。そんな人にとってみればx86用のバイナリはRosseta 2で翻訳されればネイティブアプリと同じように(更にはx86よりも)「サクサクと動きますよ」と言われても素直に信じられることではないでしょう。Macintosh Plusの時代からApple一筋の私から見れば68KからPowerPC、PowerPCからIntelと移行の度に話にならない期間は短くなったのは明らかです。以前のリプレイスの時のように中途半端な状態でも出さなければ行けなかった時代とは違います。全くトラブルがないなどとは思っていませんがM1にしなけりゃ良かったと皆が思うようなことはないと思います。それでもトラウマから逃れられない方には人柱覚悟で購入することはお勧めしません。


結論:iPhone 12シリーズが全部A14 Bionicだったように今回のMacに載ったSoCは全て同じM1AirにはGPUが7と8がありますが大きな違いではありません)でした。SoCを外販することのないAppleにはどれが一番速いのか分からなくなるようなバリエーション(販売価格の違いの理由にはなします)はいらないからでしょう。x86版のOfficeは最初の起動時だけバイナリの翻訳に20秒程待たされるけどその後は速いとMicrosoftからの話もあったようです。少なくとも遅くて話にならないと言う話は実機がユーザーの手に渡っていないので出てきていません。今回のモデルは数量限定で販売される訳はありませんので買ってはいけない理由に該当しない方も慌てる必要はありません。販売後2週間もすれば消化不良になる程レビュー記事がネット上に溢れかえります。それから考えるので遅くはありません。

火曜日, 11月 03, 2020

11月10日のAppleスペシャルイベントで発表されるもの

 One more thing!のイベント告知が届き今年最後のオンライン発表会が多くの予想通りに開催されることが明らかになりました。WWDCで年内にApple Silicon搭載のMacをリリースすると発表しているのでOne more thingはApple Silicon搭載のMacの訳が無いもしそうならおかしいとのツッコミもあるようですがiPhoneの発表で終わりじゃないよと言う意味にも取れますのであまり深読みしない方がオンラインイベントを楽しめて良いのではと思います。


さすがに来月にもオンラインイベントが行われるなんてことはないと思うのでそうなるとApple Silicon Macが出ることは間違いなく、話はどのモデルが出るのだろうかに進みます。最新の噂では一番ゴージャスな予想でMacBook Air、MacBook Pro 13インチ、MacBook Pro 16インチの3種類ですが、MacBook Airは現在の出荷予定が3〜5営業日なのでApple Sikicon搭載はまずないと思います。同様にiMacも3〜5営業日なのでこれもありそうもありません。そんな中、出荷予定が以上に長くなっているのがMacBook Pro 13インチの上位機種(Touch Barモデル)。こちらは出荷予定が4〜5週間と大幅に先なので恐らく該当モデルになると思います。そしてMacBook Proの16インチが2〜3週間。13インチよりも出荷予定が早いのが気になりますが可能性はあると思います。iMac Proの出荷予定は4〜5週間先になりますがこちらはカスタマイズ前提のモデルなので除外。Mac miniは在庫有りなのでApple Silicon版は当分出ることはなさそうです。


私の予想が正しいかは全くの不明ですがエントリーではなくハイエンドモデルからApple Siliconを載せてくるのだとしたらAppleはApple Silicon Macに相当自信を持っているようです。A14 BionicのベースSoCを載せたiPad AirがA12Z  Bionicを載せたiPad Proと遜色のないスピードが可能な処理もあるのですから噂されているA14 Bionicの倍のコアを載せたA14X Bionicや3倍と噂されるA14Z Bionicを載せたMacはIntelのCoreシリーズを載せた現行のMacBook Proのハイエンドモデルを凌駕する可能性は高いのではないでしょうか。


結論:出荷日インジケーターからの予想で可能性の高いモデルはMacBook Pro13インチと16インチの上位機種。Timが年内にいくつかの製品(いくつかは最低3種類を示すらしい9を発表できると四半期決算の電話インタビューで答えているので他にもう一つの製品。Appleファンの方は楽しみに待ちましょう。そして他のメーカーの関係者の方々、申し訳ありませんがご愁傷様です。

大統領選の行方

 米国民ではないのでヤキモキしても始まらないが大統領選の行方はどうなるのだろう。前回は私の望んだようにヒラリーが敗れ日本にとっては理想的な4年間となった。もしもヒラリーが勝利していたらさらに日本離れが進み現在とは全く違う様相を呈していたはずだ。トランプ大統領となり中国の本性を炙り出した事で流石の民主党も中国サイドに立っての政策を掲げるわけにいかなくなったがもしもヒラリーが勝っていたら同じ状況に絶対になっていなかっただろう。


今回の大統領選は世論調査では前回のヒラリー以上にバイデンの支持率は高い。だからバイデンが大統領に選ばれると言うのが全米のリベラルメディア(伝統的にアメリカのマスメディはリベラルの方が多い)の予想だが終盤になってNYポストからバイデンの息子のPCからのスクープ記事など民主党政権時代に隠されていた情報が出てきて雲行きが怪しくなってきた。


前回の選挙の趨勢を決めた最大の理由はアメリカではヒラリーは嫌われ者だったと言う事。民主党寄りのメディアからはヒラリーの悪い話など出てこないので日本では能天気にヒラリーを評価(よく知りもしないのにと言う意味)。リベラルメディアは海外も含めて女性贔屓の報道が多いため女性というだけで評価が高くなり、その外信を垂れ流すだけの日本のマスメディアの報道を鵜呑みにすれば当然素晴らしい人になってしまう。典型的な例がアウンサン・スーチーだろうが化けの皮が剥がれたのは記憶に新しいだろう。


と言うわけで前回の選挙はヒラリーには大統領になって欲しくない(相応しくない)と言う本当の声がトランプを勝利に導いた。トランプは綺麗事ではなく本音ではそうしたいと国民が思っていた事を代弁していたことが大きかったのだ。


今回の世論調査でのバイデン優勢は反トランプ票だと言われているので前回の反ヒラリーのようにバイデンを勝利に導くとの考えもあるだろうがそんなに単純なものではない。世論調査はあくまでも綺麗事の世界。トランプシンパはプアホワイトの無知蒙昧な連中と言う空気の中で堂々とトランプ支持を表明する人は多くない。民主党の肩入れで大きくなったBML運動(暴動を誘発)を見れば分かるように民主党の方が社会不安を煽る活動を積極的に行ってきた。家族の安全を考えたら保守支持基盤の固い州以外で家族の安全を考えたらトランプ支持など表明できるような状態ではなかったのだ。


結論:大統領を選ぶのはアメリカ国民。どのような結果になるかは開票が終了するまで分からないが前回の人を選ぶ大統領選からアメリカの今後の方向性を選択する選挙になった気がする。圧倒的にどちらかが勝たない限り勝敗は決定せず、決定してもアメリカを二分する流れを生み出すことになるような気がするのである。

金曜日, 10月 30, 2020

iPhone 12 Proを買ってはいけない 〜10の理由〜

 例年とは違い新型コロナの影響でお祭り騒ぎになることもなく(それでも初日入荷分は瞬殺だったようですが)無事に販売がスタートしたiPhone 12シリーズ。iPhone Xの時はたったワンモデルだったものが2018年には、XR、XS、XS Maxと3モデルになり、そして遂に今年は4モデル。その上、春に発売になったSE 2ndだけではなくXRと11も継続販売となり現役モデルが7つという事態になってしまいました。

正直良く知らない人はどれを買ったら良いのかさっぱり分からない状態なのだと思います。7つある現行機種の中ではiPhone 12シリーズに関しては、現行機種で一番小さいmini、一番大きいPro Max、スタンダードな12、望遠の付いたProと結構分かりやすいモデル構成だと思います。と言うことで今回はiPhone 12 Proを買ってはいけない理由を書き連ねようと思います。


買ってはいけない理由
その1:ミリ波対応ではない
これはiPhone 12 Proに限った話ではないのですが5G対応を大きく謳っているiPhone 12シリーズがミリ波に対応しているのはアメリカだけでそれ以外の国ではなんちゃって5Gと言われるSub6にしか対応していません。夢の高速通信が低遅延がと提灯記事に踊らされ全国がカバーエリアだと勘違いしている半可通にはそんなインフラはまだ皆無に等しいですよ、インフラが整う頃にはiPhone 14が出ていますよと教えたくなる衝動に駆られます。とは言え楽天モバイルと五十歩百歩状態でほぼSub6エリアだってごくわずかしかなくLTEしか飛んでいないのに5G契約しか認めないキャリアもどうかとは思います。


その2:写真も動画もほぼ撮らないし見ない
やれLiDARだ望遠だとカメラの進化を強調しているiPhone 12 Pro。確かにDolby Visionの動画やHDR3、年末にはApple ProROWと言う新しいフォーマットで写真が撮れる事は写真や動画を撮らない人にはどうでも良い話。全くいらない機能のために余分なお金を出すくらいもったいない事はありません。そうは言っても処理速度の速い高性能なスマートフォンをと考えているのならiPhone 12やiPhone 12 miniをお勧めします。


その3:SIMロックフリーが欲しい
今回は事前の在庫数が多かったのかキャリアの在庫状態は潤沢のようでどのモデルのどのカラーも未だに品切れになっていませんが、SIMロックフリーモデルとなると全く状況が変わります。Appleのオンラインストアでの入手は来月後半、家電量販店もいつ入荷するかが分からない状態です。また今回アメリカだけミリ波対応となったため日本の技適を通っていないので日本では使えない端末になっています。間違っても日本の技適を通っていないiPhoneを買ってはいけません。


その4:出遅れた
予約開始日にいの一番でオンライン予約をした人は既に手に入れて悦にいっているとことと思いますが、なんの因果か単純にボーッとしていたのかは知りませんが予約当日の最初の数分間を逃した人は今すぐに手にいれたいと考えてもキャリア以外で手に入れる事はほぼ不可能になりました。今予約しても入手が来月後半になってしまうのなら店頭に並んだ12 miniや12 Pro Maxを実際に触ってみてから購入機種を決めるのが正しいと思います。 


その5:バッテリーの持ちが悪い
iPhoneに限った事ではないですがApple信者以外の人が真っ先に口にするのはApple製品はバッテリーの持ちが悪いと言う話。正直な話毎日必ず充電していますが充電する時に省エネモードにまで残量が減っていることなど滅多にありません。Apple Watchも稼働時間は公称18時間ですが18時間で切れた事はないです。どう考えてもバッテリーがヘタってしまった使い古しのiPhone以外で1日に何度も充電しないといけないなど利用の仕方に問題があるのではないでしょうか。実際、家内はiPhone XRと楽天のOPPOのスマホを併用していますがバッテリーの減りがひどいのはiPhoneではなくOPPOの方です。寝る時に充電する習慣を付ける気がないのなら買ってはいけません。


その6:小さいのが欲しい
Galaxy Noteなどと比べたら小さいですが小さいiPhoneが欲しいならiPhone 12 miniが出るのを待ちましょう。


その7:デカいのが欲しい
Galaxy NoteなどAndroid端末には大きいだけじゃなく折りたためる壊れやすいスマホもあります。例え2年ごとに新しい機種に乗り換えているにしても最新のOSに間違いなくアップデート出来るか、いつ出来るかが分からないようなものを買ってはいけません。iPhone 12 Pro Maxが出るのを待ちましょう。


その8:充電アダプターもイヤホンも付属しないから
エコを考えて付属品を減らしたとのAppleの主張は綺麗事に過ぎないと思いますが、そんな理由でApple製品を買わないと言う方は潔くGalaxyにでも乗換えましょう。何しろGalaxyはイヤホンどころか最新のノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンのGalaxy Buds Liveが付いてくるのです。最新製品であるイヤホンを付けなければならない台所事情に私は少しも同情する気はないですが付属品目当てが人助けになるかも知れません。


その9:指紋認証じゃない
いつかは画面埋め込みや新しいiPad Airのように電源ボタンに指紋認証が付くかもしれませんがAppleは精度が低くても取り敢えず他社に先んじて載せるような事はしません。マスクが当たり前のこの時代気持ちは分かりますが今まで指紋認証対応のiPhoneを使っていたならiPhone 12 ProではなくiPhone SE 2ndをお勧めします。iPhone 7や8ユーザーだったなら今までと変わらぬ使い心地に満足する事でしょう。新しくなった気がしない?それなら文句を言わずにiPhone 12にして下さい(笑


その10:懐事情が
5Gエリアなんてないに等しいのに高額の5G契約をさせられるiPhone 12シリーズは4年分割で2年経ったら下取りで残債免除と言われても月々高額の請求書が届きます。そんな方にはiPhone 12 ProではなくLTE契約できるiPhone SE 2ndをお勧めします。


結論:iPhone 12 ProはカメラとNeural Engineが強化され暗い場所や逆光などの撮影条件が悪い場所でも映える写真を撮れるスマホに進化しました。基本的な部分はProでないiPhone 12でも同等ですがLiDARが搭載された事で暗所でのメインカメラでのポートレート写真などではその違いを感じられるでしょう。とは言えその差が21,000円もあるかとと言われれば価値観によってなんとも言い難い部分です。実際にProの方は最小ストレージが128GB1284GB同じ容量で比べるとその差は16,000円と妙に納得のいく差のように思えます。今回のiPhone 12シリーズには残念なモデルはありません。何をメインに使うのかで機種を選定すれば良いと思います。


火曜日, 5月 12, 2020

iPhone SE(2020)を買うべき 〜10の理由〜

見た目はiPhone 8なのに今のところ最新のA13 Bionicを頭脳に持つiPhone SEが販売開始された。何か出る度に買ってはいけない理由をこれでもかと書いているのですが私の力及ばずで他社さんの製品のように無かったことになった製品は今のところありません。iPad 7thが安くなったのでSEも安くなるだろうと噂されてはいましたが実際に蓋が開くと最新のチップを載せていながらの低価格。3G停波によって生まれる電波難民を狙って出してきたのではないでしょうが、そんな人やこれからスマホを持つ初めて世代にうってつけの端末であることは確かです。何よりも価格が原因でAndroidを…
と言うわけで通常なら買ってはいけないを書かなくてはいけないところですが今回は敢えてiPhone SE(2020)を買うべき理由を述べさせて頂きます。

買うべき10の理由

その1:SoCは最新のチップ
何年も前から次期SEが出るとミンチー・クオさんが予測(2年以上前から出る出るじゃ予測でも何でもない)していた新しいiPhone SEはiPhone 8の筐体ベースの4.7インチモデル。既に修理会社のiFixitのバラシも終わりディスプレイやSIMスロットなどの部品がiPhone 8と同じであることが分かっています。同じSoCを使っているがSEの方のクロック数を落としているなどと言うデマもありましたが。これもベンチマークテストで否定されています。メインの頭脳はiPhone 11は当然としてiPhone 11 Proと同じ処理能力を持っているのですから期待を裏切ることはありません。

その2:Touch ID
iPhone 8もApple Storeのカタログ上から消えApple取扱のiPhoneとして唯一のTouch ID製品。繋がるSoCがiPhone 8と違うため壊れたからと言ってiPhone 8の指紋認証センサーの流用はできませんがCOVID-19のパンデミックでマスクが必須となった現在。Touch ID搭載のiPhone SE(2020)はある意味救世主のような存在かもしれません。Touch IDの精度は既に折り紙付きの指紋認証センサーですのでご安心ください。

その3:価格が安い
iPhone 11シリーズと同じA13 Bionicを使っていると言いながらそのメインメモリ容量は4GBではなくiPhone XRと同じ3GB。一番メモリを食うディスプレイの画素数が少ないのだから何の問題もないと言われても納得できない人もいるかも知れませんがAndroid端末と違いメモリ容量が原因で使い物にならなくなる様な事がないのがiOS端末。ベンチマークテストならばメモリーの多いiPhone 11 Proの方が速いかもしれませんが普通に使っていてSEにしなければ良かったなんて言うことはまずありません。

その4:5年間は現役で使える
中価格帯のAndroid端末で最上位機種と同じSoCを載せているスマホはほとんどない上にOSのアップデートの保証も短いか、無いに等しいのがAndroidの世界。それに対して最新の頭脳を載せたiPhoneのOSのアップデートも含めたサポート期間は長くバッテリーの寿命が来てしまったは別として今後5年近く現役続行が可能です。その間にAppleが潰れる様なこと身売りされる様なこともありませんので安心してご購入ください。

その5:小さい
初代のSEに比べればだいぶ大きくなってしまった2020年モデルですがAppleの現行機種では一番小型で軽い端末。その上リンゴマークの位置以外に外見上の大きな変化はないので今までiPhone 7や8で使っていたケースが無駄になりません。7や8用の保護フィルムはは流用できませんが剥がして貼り直す人はいないので問題なし。購入の時に8用を間違って買わないようにだけご注意ください。

その6:Apple TV+が1年間無料
10万を超えるようなiPhone 11 Proなら当然だろうと思えるApple TV+の1年間無料は低価格のiPad 7th同様にiPhone SE(2020)でも利用可能。他のビデオストリーミングサービスと比べて見られるコンテンツが少ないと言われれるかも知れませんがApple TV+のコンテンツは英語だけではなくドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語に日本語。国による微妙な違いがある場合には複数のローカルバージョンに吹替られており、吹替がないものには数十ヶ国語の字幕を用意。それぞれの国の言葉を勉強するためのツールとしても利用可能です。

その7:写真が綺麗
使われているカメラモジュールはiPhone 8とさして変わらないのにA13 Bionicの画像処理能力が高いために撮れる写真やビデオの画像は向上しています。ナイトモードや超広角などカメラモジュールのハードウェアに依存するものはシングルカメラのiPhone SEではどうしようもありませんがiPhone 7や8のカメラで十分満足していた方なら更に綺麗な写真が撮れるiPhone SEなら大満足のはずです。

その8:予備機が欲しい
通信機器にお金を注ぎ込むことを厭わない人なら同じ端末を複数持てば良いと思いますが、そうでないiPhoneユーザーなら安価なAndroid端末ではなく同じエコシステムの中で連携が簡単に取れる上に型落ちではないiPhone SEはお勧めです。

その9:会社貸与端末に最適
法人契約の場合キャリアとの交渉で端末の上代に関係なくランニングコストは一緒などと言うこともあるかも知れませんが、そこまでゴリ押しの通る取引ではない場合。会社にとってありがたいのは当然端末価格。iPhone X以前は好きな端末を希望できたのにiPhone X以降は会社貸与はiPhone 8などの年落ちの端末に限定されるようになってしまったと言う話も聞くご時世。最新にして最低の端末価格は企業にとっても社員にとってもありがたい存在です。

その10:ガラケーユーザー
コロナ騒ぎで先延ばしにはなるようですが間違いなく停波してしまう3G携帯ユーザー。機種変をするなら操作が分からない時に聞けるユーザーが一番多いiPhoneを選ぶのが一番。その中でもコスパが一番高いのがiPhone SE。誰かのお下がりを使う予定でないなら間違いなくお勧めです。

結論:iPhone 11 Proを買おうと考えている。あるいは秋以降に出るiPhone 12待ちと心に決めているならiPhone SEを買いなさいとは言いませんが、長く使っていた8以前のiPhoneの調子が今ひとつ良くないので買い換えようかなと考えているとかもう一台予備機としてと考えている人なら一押しはiPhone SE2020)です。SEは通常ラインとは違い毎年新製品が出るとは思えません。長く使おうと考えているならなるべく早く手に入れるのが良いでしょう。