金曜日, 7月 29, 2005

KDDIがパワードコムを合併

 私が予てから考えていたように世の中は変り始めている。電気会社は通信会社にならなければ生き残れない(ガス会社が安価な家庭用燃料電池を開発したら電気の需要は大きく減少する)電気はいづれガス会社に取って代わられるというのが私の持論。

 電力会社が通信事業者になっていくため、通信各社は合併統合を繰り返して淘汰されていかざるおえない。名前が変ることにかけては右に出ることの無いボーダフォンは、このままの業績ではまた身売りされかねない状況に陥っている。

 さらに通信会社(NTTなど)は通信会社から放送会社へと進化するため、放送会社は通信会社を取り込むか別な業態に変わっていかなければ生き残ることが出来なくなる。間違ってもデジタル放送なんかでは生き残れやしない。

 デジタル化とは今までの価値観で物事を考えてはいけないと言うことなのだ。その辺りは総論ではわかっていても各論(自分のジャンル)で理解できない人達が多すぎる。デジタル化とは要は、一つ上或いは一つ隣のジャンルに入り込む(割り込む)ことで生き残らなければいけないと言うことなのだ。10年一日のごとく同じことを続けていたのでは生き残ることは出来ない。

 例えば、中国で携帯が広がった理由は固定電話のインフラが不備だったからであり、それならと従来の発想で電話会社が電話線を引くような考えでは生きていけないと言うことなのである。放送業界はコンテンツをデジタル化して販売する(販売できるようなコンテンツを作る)ことによってのみ生き残れる。決してテレビショッピング(の手数料)では生き残れないのだ。

火曜日, 7月 26, 2005

あなたはWindowsの正規ユーザですか?

一部の地域で行っていた「Windows Genuine Advantage」を全世界で始めるらしい。ようするに正規ユーザ以外の人がサービスを受けられないようにするというのだ。MicrosoftではWindowsの価値を高めるために行うと言うことらしいが、価値を高めるのではなくて敷居を高くするだけではないだろうか。それでなくても嫌気がさし始めているWindowsユーザ。これをきっかけにWindowsを使うのをやめてしまう人が増えるのではないだろうか。不正であろうが無かろうがシェアが高いことがWindowsの唯一の選択の理由だとしたら、こんなことしない方が良いに決まっている。シェアが高くなければ正直、誰も使わないんじゃないの。まあ好きにすればいいけどさ。こうするのならOSその物は今の5分の1の価格にするべきだと思います。だって5年6年も待たされても価格に見合うような内容がないじゃない。

金曜日, 7月 15, 2005

心の病気と思ったら第三章 <キチガイと精神障害>

 向精神薬が発明されるまでの長い間、心の病気(精神病)とキチガイは同一に扱われていた。現代においても向精神薬で症状の改善されない精神障害がない訳ではないが、三大精神病と呼ばれていた統合失調症(精神分裂病)、躁鬱病、てんかんはキチガイの範疇からは外れたと個人的には考えている(勝手に私がそう考えているだけなので決して公言してはいけない)。

 それでは、私がキチガイをどう定義しているかを以下に説明したい。
1.薬では良くならない(バカにつける薬はないというがバカとキチガイは違う)
2.心理療法では直らない(カウンセリングだけでは精神病も治らない)
3.行動療法では直らない(洗脳すれば直るかも知れない)
4.死ぬまで直らない(ある日急にまともにはならないが、死んだらば危険は無くなる)
5.論理的な判断を行わない(自分だけの論理で行動するとは言えるかも知れない)

 これに該当する人々に対して世間はどういう名称を与えているかを以下に示したい。
サイコパス(精神病質)、異常人格、人格異常、パラノイア、偏執狂など見るからにおぞましい言葉が並ぶが異常性欲はこの中には含まれない。キチガイとはようするに行動は首尾一貫(首尾一貫しておかしいと言うことだ)してはいるが、それが社会から逸脱している人間のことである。場合によってはただのネクラやオタクと勘違いされていることもあるかも知れないが、逆に言えばその辺りに境界線があるのかも知れない。特徴としては何でもないことで切れる、外界に対して反応しない(自閉症に似ているがちょっと違う)など、感情の標準的なコントロールが利かない状態である。これはIQなどとは無関係で強いて言えば今流行りのPQなどが非常に低いと考えられる。ともかく一人で歩きながら怒ったり、にやにやしている人には近づかないことである。大抵家族もおかしいのですぐに解るはずである。個人的には排他的なサヨク(平等・平和・自由のためなら何をしてもいいと考えている連中)の非常に進歩的な考え方が多くのキチガイを生み出しているように思う。

火曜日, 7月 05, 2005

何故太平洋戦争で日本が負けたのか

 一言で言えば戦術だけで戦略が皆無だったことに尽きるが、それをいってしまうとそれまでなのでもう少し細かく見てみたい。

中国戦線:満州と中国を区別して考えることが出来なかったことがそもそもの間違いであった。陸続きに国境を持たない日本は国境を挟んだ他国との紛争に対する対処法を知らなかった。満州を中国から切り離すことに成功した段階で中国との和解を行うべきだったのに関東軍の暴走を止められず結果的に米国の介入を許してしまった。中国との開戦に反対であった石原莞爾などの意見が通らなかったことで全てが終わってしまった。石原莞爾の満州事変がやった者勝ちの機運を生んでしまったのがそもそもの間違いだったのだろう。

南方戦線:米英軍から大量の捕虜がでることを考慮せずに占領を行ってしまった。そのため自軍の兵站さえ確保できない状況となり多くの餓死者と病人を作り出すことになってしまった。結果的にこれが南方におけるその後の敗北の一番の原因になってしまった。米英軍との捕虜交換の交渉を早い時期に行わなかったことが、その後の敗退の原因になってしまった。

太平洋戦線:3年ならば暴れて見せると言う海軍の言葉のままに米軍との開戦に踏み切ってしまった。ハワイを完全に叩き日本軍の前線基地に出来なかった段階で戦略的に失敗していた。当時の日本にはアメリカを上回る工業力がなかったのであるから、どの条件で停戦するかを考えずに開戦してしまったことは大きな間違いであった。少なくともミッドウェイで破れた段階で条件闘争に入らなければ行けなかった。山本五十六はフリーメーソンだったというまことしやかな噂が出てくるのも仕方ない程に余りにも稚拙な戦略だったのである。輸送船を護送する余裕もなかったためせっかくの補給物資が手に入らず多くの餓死者(戦死扱いだが)を出してしまったのに、裸で独鈷くを為ざる負えなくなるまで大和を温存した海軍の真意がどこにあったかは理解し難い。

ちっとも細かく見ていないと言われてしまう内容であるが、何にも増して軍備が先細りしてしまうことが明らかなのに戦域をむやみに広げた日本軍には勝つ見込みはなかったのだ。負けを認められないならば、戦争を行ってはいけないのである。

 一番大きな理由は物量の差だったのだ(木炭でバス走らせる状態の国が勝てる訳はない)。