月曜日, 12月 28, 2015

慰安婦問題解決?

本当に解決となるのかは相手が韓国なだけに話半分と捉えているが一応の決着を見た従軍慰安婦問題。慰安婦として働いた人たちに賠償金を払うこと自体には最初から依存はない。しかしそうなれば慰安婦として働いていた日本人も対象にすべきだろう。まあ、今回はその話は置いておく。

従軍慰安婦問題で私が問題にしていたのは軍が強制連行され慰安婦としたと事実ではない理由で慰安婦問題を突きつけてきたこと。元を辿ればどこの国の新聞か分からないような新聞社が捏造を記事にしたことに発するのだが、軍が中心になって人攫いを行ったのだから保障しろなどと言われたのではふざけるなと言うしかないわけである。

軍主導かどうかは別にしてしっかりと慰安婦を用意していた国家はある意味、その他の国よりもよっぽど文化度は高かった。占領地域での略奪や陵辱が当たり前だったソ連軍などには慰安婦制度など存在しなかった。第二次大戦時戦地での戦地での兵士の性の処理は英軍や米軍は私娼を中心の自由恋愛型、ドイツ、フランス、日本の慰安所型、そしてソ連や東アジアのレイプ型に大別された。

結論:外貨獲得のため売春を一つの産業としている国にとやかく言われる筋合いはないのだが、今回の結果を受けて本当に解決をするのならそれに越したことはない。あとは韓国内でどんな騒ぎになろうがそれは韓国政府の問題なのである。

できることをやったから日本はダメになった

技術に対する知識が少ない人はネットに出ていた情報をもとに「こういうものはできないのか」ということがある。大抵は誰かが手をつけていることなので技術的には可能だが、場合によってはそのこと自体を知らなくて「できない」と答える知識に難ありな技術者(正しくは、そんな奴は技術者とは呼べないが)もいたりするから始末に負えない。そういう時には技術的には可能だがこういう理由でやらないと答える方が良いだろう。もちろんそれを言い出した人間はすごく良いアイデアだと思ったはずなので上手く説明しなければ、言い出した人間の能力の全面否定。それが会社のトップだったらしたら…非常に残念な結果が待っている。

翻って日本の家電メーカーは何をやっていたのだろうか。彼らはできることを全てやろうとしている気がする。挙げ句の果てには全部載せを自慢したりする。あんなものを買うのは物好きだけだと喝破した通りになかったことになっている(機能はあるがもうそれは汚点にしかならない)3Dテレビや、なんでも頑張ればできるけどバッテリーが太刀打ちできないスマホとかできることをやらせることにかけては海外のメーカー以上に必死。はたから見ていたら本当に万人が必要としていることで勝負ができないからお為ごかしに過ぎないのだが大スポンサーである家電メーカーをよいしょする情報が飯の種のマスメディアの言葉を信じて購入したユーザーたちは国産嫌いの予備軍と化す。

結論:できない理由を考える技術者とできることはやって良いと考える技術者。そして技術力に全く疎い経営者。日本の電子産業がダメになったのはそんな連中ばかりだけだったからなのである。

金曜日, 12月 25, 2015

いよいよ本格化する業界再編

不正会計問題でガタガタになり医療という将来ドル箱になるであろう事業を手放さんくてはいけない状況に追い込まれた東芝だけではなく、かつては NECと覇権を競い合っていたPCや携帯を分社化していつでもなかったことにしようと決意した富士通など良い話の聞こえてこない国内家電メーカーだが、 2、3年前まで国内のマスメディアが持ち上げていたSamsungも私の予想通り稼ぎ頭であったスマートフォンが足を引っ張りだし来年度の出荷台数は今年 より12%も削減されるらしい。

出荷数は小売などの販売会社への納品数だが恐らく売れ残りが積み上がり発注数が大幅に減ったからだろう。 中国内で大幅にシェアを伸ばしたXiaomiも数が出ても利益にならない状況だったのは前から分かっていたことだがスマホではない次の目玉を狙って色々な デバイスに手を出しているのも携帯では生き残れないからなのである。2014年のMWCではOEM、ODM含めて聞いたこともない中国の中小メーカーが大 挙してバルセロナに出店していたが今年はすでにそんなおめでたいところは少なくなっていたのは事実。これからスマホは中小メーカーがなんて現実を全然見て いない机上の空論を記事にしているところもあるが儲からないとわかったらすぐに手を引くのが中国人なのだ。

結論:コモディ ティ化のスピードが異様に速くなってしまったのは、どこの馬の骨でも電化製品が作れるようになってしまったのは同じ部品と同じOSでものが作れるように なってしまったから。どんなに数が出ようが(それさえもう頭打ち)利益が出せない産業に未来はないのである。2016年、日本だけではなく海外のメーカー もAndroid携帯からどんどん手を引くだろう。

木曜日, 12月 24, 2015

2015年を振り返る 〜 Apple以外編 〜

先日はAppleの2015年を振り返ってみたが、Apple以外はどんな一年だったのかもついでに書いておこう。

ウエアラブル全体に大きく影響を与えたのはGoogle Glassの頓挫。物好き相手ではなく一般販売を始めたと思ったら年明け早々の一般販売の中止。一昨年の秋以降鯖江にフレームの発注がなかったので中国での発注に切り替えたのか、それとも売れないのかの判断で、ダメの方にベットしていたのが大当たり。技術的には大胆な挑戦ではあったけど動作時間や加熱、プライバシー問題と出す前から分かっていたことが原因での中止騒動。そのあおりを受けたわけではないだろうがコンシューマ向けウエアラブルはスマートウォッチにシフト。

そのスマートウォッチは活動量計からの発展型とスマホのようにAppleに先を越されるわけにはいかないとどう考えても未完成の状態で販売を開始してしまったSamsungの大失敗と発表だけで実際の製品発売はAppleに遅れを取ることになったその他Android陣営の勝負はあっさりとついてしまい商業的な成功はスマホ同様Appleだけになりそうである。

そんな良い話のないAndroid陣営はスマホの成長も買える人には一通り行き渡ったせいか一気に成長がシュリンク。国内はすでにガタガタだったので携帯を作るメーカーは合従連衡で生き延びようと無駄なあがきをしていたわけだが、雨後の筍子で後から名乗りを上げた中国勢も来年にはバタバタ潰れることだろう。屋台骨であったPCも携帯も完全に不良債権と化し富士通も本体から切り離すことを決定。東芝との統合なんてもうどうでも良い話に。

そんな中、それまで片手間に過ぎなかったMicrosoftが本腰を入れてSurfaceを発売。Surface Pro 4とSurfacebookと一気に発売開始。かなり高価格な製品だけど、それでも買う人がいることが証明された。まあ、熱の問題やビデオ回路に問題があるようでベストモデルの販売開始が伸びたのはご愛嬌か。それにしても、MicrosoftはSurface Pro 4とSurfacebookを別なジャンルと考えているようだが柔らかいキーボードと硬いキーボード以外に何も違いがないのは理解しがたいのだ。

結論:ライセンス元であるMicrosoftが自社製のPCを鳴り物入りで発売開始したりAndroid陣営は利益どころか資産を食いつぶす状態に陥ったり、20世紀型のライセンスビジネスの終焉が明らかとなった一年だったのである。

月曜日, 12月 21, 2015

2015年を振り返る 〜 ハード編 〜

最近はブログの更新も少なくなり気が付けば年が変わっていたりする。そんなわけで今年のAppleの動きをおさらいである。

Apple Watch:ず いぶん前から噂にはなっていたが本当に出るかが定かではなかったApple Watchがついに発売開始。昨年、Appleが正式にアナウンスする前から出るのではと心配していたAndroid陣営は製品の完成度も低いままに取り 敢えず先に発表してしまえ、出してしまえと未完成な製品を出しはしたが、誰もの予想通りApple Watchの一人勝ちに。Google Glassの失敗で消えかけたウェアラブル市場がようやく本当にスタートとなる。
iPhone 6s/6s Plus:予想通り昨年の6/6 Plusとデザイン的に大きな変化もない形で登場。3D Touchが搭載されたことよりもA9がA8から大幅に機能アップし、Touch IDも強化されたことの方が両方を持つユーザーにとって嬉しいことだったりする。
Apple Music:Steveが存命ならやらなかったであろう聴き放題サービス開始。日本も同時に始まったのは予想外のことだったが、スタート当初SONY系が全滅だったのは予想どおり。現在は、SONY系も楽曲を提供してるため今後大きく伸びるのかが気になるところ。
Apple TV:趣 味の世界であったApple TVも大幅なバージョンアップでようやく本来の力を発揮?テレビ番組のライブ配信がまだスタートできていないがいずれはそちらに流れていくのは既定のこ と。Apple TV用のApp Storeもスタート。公開されたアプリの1/3がゲームなのでモバイルゲーム機が影響を受けたのと同じように据え置き型のゲーム機も苦しい立場になるだ ろう。
MacBook:USB Type-C以外のポートを排除するといういかにもAppleらしい拡張性の無さ(笑)。そのおかげでMacBook Airよりも大きくて綺麗な画面なのに重量は軽いと言う離れ業。問題は初代のAirのように価格が高いこと。
iPad Pro:何 年も前から噂だけが先行していた大きなiPadが登場。画面サイズだけで考えたらMacBookシリーズの方が小さいという思い切った構成。A4ドキュメ ントが実寸で表示可能な唯一のiPad。専用のApple Pencilを使えばこれまでになく快適に使える電子キャンバスとなる。Appleのチャネルはどう売れば良いかが分からないようだが、そんなこととは関 係なくプロシューマはこぞって購入。最大の問題はApple Pencilが欲しくても中々入手できないことである。

結論:今年は例年になく様々な新しいカテゴリーのデバイスが登場したのである。

月曜日, 12月 07, 2015

時の流れに身を任せ

1997年初頭のMac World EXPO Bostonで倒産寸前のAppleにMicrosoftから1億5,000万ドルの資金とMac版Officeの継続の約束を取り付けた時。二人が手を握ればPCの100%を押さえられるとSteveが口説いたとされている。その当時はわずか5%しかシェアも金もないAppleがたわけたことをと感じるのが大方の反応だったはずだが未だにわずかなシェアしか持たないAppleはMacから利益を得ているのだからさすがとしか言いようがない。そして、井の中でシェア争いをしていた国内のPCメーカーは既に単独での生き残りが不可能な状況に陥りレノボとの提携で生き残りをかけるNECと三社の提携以外に活路の見いだせない富士通、東芝、VAIOとPanasonicくらいになってしまった。

携帯電話に関しても大失敗になるはずだったAppleだけで業界の利益の95%を独占している状態にあるが、こちらもPCと同じようにOSを他社に頼ってしまったことが最大の敗因なのである。未だに日本やアメリカが特殊でAndroidの世界シェアは7割以上あるといくら叫んでみても利益にならないものは事業として成り立たないのは厳然たる事実。製造原価がいくらかは知らないがウォルマートで10ドルで叩き売られているスマホが山のようにある現状を考えるとこの先、利益を叩き出せるようになるとは到底思えないのである。

国内メーカーはAndroidで大幅に出遅れたため(ガラケーに入れ込みすぎたのだ)、早々と合従連衡が進みあれだけあったメーカーもわずかな数になってしまったが、こちらも大所帯を支えていくような事業とはなり得ないため事業規模を縮小してニッチに徹するか撤退しかありえないだろう。Appleの何倍も出荷している(購入されているかは不明)Samsungさえ、ハイエンド市場ではAppleに締め出され、ローエンドでは中国などのメーカーの追い上げられ既に利益を出すのも四苦八苦の状況になっている。このままのペースで進めば数年で完全な赤字に…

今のAppleがあるのは2007年にiPhoneを発表したからと考える人も多いかもしれないが、そのスタートは、2001年のiPodの発売(当然その以前に開発がスタート)。その後iTunes Music Store(現iTunes Store)がスタートしWindowsユーザーの利用を可能したことで大きく花開いたが、その決済システムのベースはAppleのライバルであったPower Computingのオンラインストア。音楽業界を書き換えたiTunesのエコシステムをそのまま利用可能だったiPhoneはその後拡張する形でApp Storeを展開多くのアプリが既に存在する状態になったところでそれを流用可能なiPadを展開。iPadの発表に合わせてサービスを準備したわけではないので既にエコシステムが存在するところからスタートを切れているのが他社の製品に対するアドバンテージに。

結論:今年のAppleはApple TVまで含めて多くの製品をリリースしたがそのスタートはNeXTがAppleに買収された1996年に起源がある。Appleが強いのは目の前の流れに翻弄されることなく時の流れの中でエコシステムを徐々に作り上げてきたからなのである。目先の利益だけを追っていたらAppleだって他と同じ状況に陥っていたはずなのだ。

金曜日, 12月 04, 2015

まだ、PC続けるんですか?

PCが赤字なだけではんく不正会計で歴代の社長が塀の向こう側に落ちるかと気が気ではない東芝と一時はNECなんか目じゃないと強気だった富士通、そしてSONYから分離されたVAIOがPC事業を統合して仕切り直しをしようとしている。同じCPUを使い同じOSで動くPCを作っていれば待っているのは価格競争以外ないことは当事者以外には分かりきったことだったが(もちろん当事者じゃない人でそれが分からない人もいた)、それを回避しようと国内メーカーは差別化をお題目にそんなものに食いつく人は日本にどれだけいるのですかと聞きたくなるようなどうでも良い差異を競い合い、それでなくても利益の確保が難しいのにモデル数を増やして自らの首を絞めていった。

ハードで儲けられないからなのだろうが無駄な場所とPCの処理速度に悪影響を与えるバンドルソフトの山も国内メーカーのPCの売り上げに悪影響を与えたが、それ以上にWindoowsそのものの印象を悪くするのに大きく寄与したもの事実だ。素人ユーザは何が原因で自分の使っているPCが遅いのかも分からず処理速度が速くなるという胡散臭いユーティリティーまで入れなければいけなかったのは本当に不幸な話であった。

ソフトウェアはアプリケーションのことだと考え様々なサービスを含めたエコシステムがソフトウェアであると考えるAppleに敗れ去ったApple以外のPCメーカーはサービスやエコシステムをMicrosoftやGoogleに握られてしまいハードに余計な手を入れるしか道が残されていなかったのは自らのビジョンがなかったから自業自得。PC業界が失敗を重ねていたのにAndroidで同じ轍を踏んだのだから同情の余地はないのである。

結論:合従連衡しようがWindows PCを作っていたのではバラ色の未来は決してやってはこない。三社を合わせればレノボ・NECよりもシェアが大きくなるなどという意味のない話に踊らされないで完全撤退をするかMacの製造でも請け負う道を探ったら良いのである。

火曜日, 12月 01, 2015

Androidにタブレットはないのか?

あんなもの法人が導入しないのだからそのうち無かったことになると予想していたAndroidタブレット。未だに作っているところはあるのだろうが売れているという話は一向に聞こえてこないが法人で使い物にならないのだから当然と言えば当然のこと。

タブレット型に関してはPCの置き換え需要でWindowsのタブレットが食い込んでくるに決まってると糞のようなRTとWindows 8の頃から大嫌いなMicrosoftを持ち上げていたようにタブレットに関してはヌエのようなSurface Pro 4 vs iPad Pro的な記事は多いが、そこにAndroidタブレットが加わることはまずない。世の中にそんなものは存在しないと書くわけにはいかないので出荷ベースのシェアでは未だにiPad肉薄していると記事はなっているが恐らく社内の閉じられたネットワークの中で特定業務に使われているのが大半なのだろう。インターネット上にその存在感がないということはイントラ上にしかないとしか想像のしようもない。

結論:一般ユーザーが安心してどこででも使えるようなAndroid端末はないのだから仕方がないのである。