火曜日, 12月 23, 2014

2014年を振り返る

新聞やテレビだけではなくIT関係の記事も2014年を振り返りが多い。IT系では失敗したとか消えたなんて言うのもあるが大抵は最初からオワコンだったものなので今更終わったと言うほどでもないものばかりだが。

そんな中、自分自身を振り返ってみても仕方がないのだが、今年派手に取り上げられた中で来年はどうなるのかを書き残しておくのも良いのではと思う次第だ。

今年の話題
ウェアラブル:Google Glassが発表されたのは去年だったので2014年に始まったものではないが、そんなことを言えば10年以上前からHMDなど何度も出ては消えの世界 だったので、何年か続いた電子書籍元年と同じように出しては見たがメインストリームになることなどなく、また消えていってしまうものが山ほどデビューした 一年と言える。この世界に否定的な意見ばかりだった自身もひょんなことからプレイヤーの一人として加わることになってしまい、そのまま自分自身に唾する結 果になる恐れは十分あるが…
Appleが出してくるとの噂に我先にと躍らされ、続々と出てきたスマートウォッチの多くはApple Watchが出てくれば吹き飛んでしまう存在。メガネ型はスクリーンが付いているために特定用途以外では受け入れられないと言うジレンマ(タコ壺のこと) に陥り、相変わらずコンシューマではなく他社の顔色を窺うだけの存在に。それにしても大方の予想通りの展開になったtelepathyは象徴的だった。

電子決済:こ ちらもここ何年かSquareなどの新しいサービスが登場していたがあくまでニッチな存在であったのにApple Payがスタートした途端に一番ホットな領域になってしまった。Apple Store(iTunesやオンラインのApple Store)限定の決済システムだったものがTouch IDを使ったセキュアな仕組みの利用によって一気にポストペイのメインストリームになるのではと疑心暗鬼。Appleに財布のヒモを押さえられたのでは溜 まらぬと反旗を翻して独自の決済システムを用意しようとうごめいている。そりゃ、ビッグデータありきの人たち(日本で言えばCCCみたいな連中)からした ら何を購入したかさえ知りたくありませんと言うApple Payは極悪人なんだろうが、情報漏えいやクレジット詐欺が横行する中、銀行やクレジット会社がApple Payに乗ってきたのは当然の結果?
少額決済(プリペイド)のおサイフと同一視するレベルの人もいるようだが、全く別物なのである。日本よりも先に中国で展開されそうなApple Pay。ICカードが義務づけられる来年には日本でもスタートしとかないとOlympicの時に恥をかくぞ。

モバイル・ファースト:初 速の割に思ったように法人市場には広がらないしコンシューマ向けも一通り買いそうな人には行き渡ってしまったせいか、成長に陰りの見えるタブレット市場。 出荷台数は増えているが人前で使っている姿をとんと見かけることのないどこで使っているんだ状態のAndroidは端から置いておくとして、XPのサポー ト終了でPCに置き換わる存在として続々と登場したWindowsタブレットも結果的にはタブレットではなくキーボードを外して使えるPCとしてモバイル デバイスの一員に加わって来た。あんな使い難い中途半端な仕様でもビジネス世界を牛耳っているMicrosoftが絡んでいればと考えたかどうかは別にし て、iPadを入れてはみたけど状態で放置されていたエンタープライズ市場への起死回生プランとしてAppleがIBMと手を組んだのは意味のあること だった。Fortune500の殆ども企業が導入していると言ったって基幹業務でバリバリ使われていた訳ではないのは動かしようのない事実。IBMが名乗 りを上げたこれからがMicrosoftとの本当の戦いになるのである。

ディズニー:かつては死に体だったディズニーがこ こに来て息を吹き返したどころか大躍進しているのはひとえにSteveのもう一つの会社だったPIXARを吸収したから。ラセターがPIXAR以上にディ ズニーの方に肩入れしているのではないかと言われるくらいに力を入れ、アニメの作り方そのものがPIXARのようになった結果なのだ。「ありのまま」の方 は見ないままに終わってしまったが「ベイマックス」はPIXARアニメ以外は見ない私も見てみたいと思う作品。肝心のPIXARの方は新作ではなく続編ば かりになっているのは今後統合して行くための布石なのだろう。

さて、来年はどうなるのかと言えば相変わらずウェアラブルだし、電子決済だ し、モバイル・ファースト。何にも変わらないと言われそうだが、Appleのエコシステムを中心にして全てが揃ってくるのが2015年。今からApple に追いつけ追い越せなどと考えているところは今のうちに退場をした方が賢明なのは間違いない。そう言う意味では既に勝負のついてしまったタブレット市場に 向けて新規に開発は進めないと決めたSONYには期待したいところだ。

結論:どんなにマスメディアが騒ごうが使い勝手の悪 いものに食いつかない人が増えた2014年。2、3年前に勝負は明らかだったのに無謀なことを続けていたメーカーがどんどん撤退をせざるを得なくなったの は良かったのでは。それもこれも、実態の伴わない景気回復のおかげ。振る袖がないのだからつまらない物は即退場なのだ。

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