月曜日, 12月 08, 2014

子供のない独身者は独居老人

日本が右下がりになってのは老人が増えたからではなく子供が減ったからなのは間違いがない。その辺りまた軽口を叩いてしまって麻生さんが良いようにDisられているようだが、年金などの問題はそもそも制度が出来上がった時にまさか60歳以上生きている人間がこんなにも増えるとは思ってもいなかったことに端を発する。

60歳定年制だってその年になったら働けないだろうと考えていたからだが、今の人を見ていれば分かるように60やそこいらで動けなくなる人の方が少数派。年金の支給年齢を引き上げるのならば定年制など撤廃すべきなのだ。勿論、高度成長期の右肩上がりの時にサラリーマン生活を謳歌した年代の人たちは若年層と比較して蓄えがあるので定年が来てしまっても生活は成り立つだろうが今後はそんなに甘くはないのだ。

定年が必要な理由の一つとしてポストの問題もある。官僚組織などはそれが典型的で同期や後輩が事務次官になってしまうとそこでポストは上がりとなってしまうため早期退職の必要に迫られる。官僚組織の中には受け皿は存在しないのだから天下りがなくなるはずは…

話が大きくそれてしまった。老人の比率が増えてしまったのは子供が少なくなってしまっているからだが、これの一番の原因は結婚をしている家庭の少子化ではなく非婚が増えているせいである。日本の制度では非婚で子供を産むことは非常に困難。制度として非婚女性が子供を産み、育てることが負担にならない制度が生まれない限り少子化を止めることは出来ないだろう。

非婚者の問題点は老後の面倒を見てもらえる家族が存在しないことだ。若いうちはそんなこと全然考えていないかも知れないが、今のままでは定年退職を迎えたあとは年金以外の収入源もなく生活は成り立たない。若いうちに不動産でも買ってローン返済を終わっているなら住まいの心配がないだろうが賃貸であったなら年金ではなく生活保護に頼るしか方法は…

結論:非婚者は独居老人の予備軍。既に子供を持つ年齢を超えてしまっている人はそれを逃れる術はない。定年制の廃止や年金制度そのものの抜本的な組直しを考え出さない限り何の解決にもならない。負担率のアップなど何の意味もない愚策なのである。

1 件のコメント:

syd1520 さんのコメント...

定年制の廃止は現実的に実行可能ですね。企業がPLのみで評価される(BSもありますが運用は?)日本では経営トップが保身のために政治家動かして官僚に制度を作らせないでしょうけどね。