木曜日, 12月 11, 2008

詭弁

 平気で人切りをしている大企業はサブプライム以降の不況を業績不振の良い訳にしているが本当だろうか。大スポンサーのおっしゃることに意義を申し立てないカスゴミがそう書くのは仕方ないとして、みんながそれを事実として黙って受け入れてしまうのはおかしくはないだろうか。

 輸出主導の大企業は中間決算まではどこも左団扇だったように思うのだが、もし本当にそうだったとすれば残りの半期で利益が飛んでしまうのなんて理屈に合わない(売れもしないものをそんなに沢山生産したとでも言うのだろうか?)。

 ここで考えられる理屈を幾つか列挙しよう。

その1:中間期までの利益は売上ではなくCDSやCPの運用で稼いでいた。この考えに立てば利益はあくまで机上なので、サブプライムで金融がコケれば消し飛ぶ。
その2:あまりに中間期までの売上が良かったので製品を作り過ぎ、赤字価格で売らなければいけなくなり利益が吹き飛んだ。原材料を仕入れた時は高かったのに売る時には安くなってしまい高く売れなかったと言いたいのだろうか?
その3:中間期までは円安だったので為替差益で儲かっていたが一銭も円に交換していなかったので円高になってしまい儲けが消し飛んだ。9割も減益になるような円高にはなっていないので説得力はない。
その4:円高になるとは全く考えていなかった為に、為替のオプションを間違って張り利益が消し飛んだ。でも、これなら早い時期に権利放棄すると言う手もあるし、素人じゃないのだから必ずカバーで手じまう筈。説得力無し。

 以上のように、それぞれの理由単独では今回の業績を上手く現すことが出来ないが組み合わせる事によって実体を表すことは出来そうだ。中間期まではサブプライムの問題は消費財にまで広がっていなかったため製品は十分に売れ、世界が円安シフトだったために予想以上に利益がでた。但し、出た利益は金融商品で運用して更に利益を上げるのが大企業のやり方だったので、直近は別にしても全て氏素性の悪い債券で運用。購入した金融商品の損失がいくら出るかが分からなかったので中間期までは購入価格で利益計上したため未曾有の利益を出せたが、年度末までに損失を確定しなければいけなくなったが果たして幾らの価値がが確定できないために取りあえず大方パーになったらどうなるかで出した結果が今回の業績予想ではないのだろうか。

結論:今回の大幅減益は派遣社員や期間工の人件費ではなく経営者(財務担当部門)の責任である。クビを斬るのは経営者や財務担当が先じゃないの?下手な詭弁を使うと分かる人に笑われるのだ。みんながみんなそんなにバカだと思われちゃ困るのだ。

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