水曜日, 12月 10, 2008

グローバル化は正しい

 新自由主義者かどうかに関わらず、やれグローバル化だ国際化は正しいと言うのが世の常識になっているでいか、それ以外に正解はないみたいに考えられているが、その結果が世界の共倒れだったのだから笑いが止まらない。

 確かに資源の無い日本は資源を輸入に頼っているのだから、輸出をしなければ代金を払えないのだから輸出は必要だが、経済そのものまでグローバル化、国際化する必要まではないのだ。輸出企業はドル安で大幅減益だと騒いでいるが最初から円建てでやっていれば為替差損などは発生しない(勿論、売上は落ちるだろうが)。

 日本は輸出立国だと言うお題目で頑張ってきたが、それでも実際の日本経済の内容を見れば、輸出と比べ内需の方が遥かに多い(昨日今日世界の表舞台に出てきたそこいらの新興国とは資産のストック量が違う)。鎖国をしている訳ではないが、日本企業にとっての最大の市場はお膝元にある訳だ。

 さて、本題に戻ろう。グローバル化とは、行き場を失っていた日本のお金を海外に持っていくために引っ張り出された屁理屈である。算数の加減乗除じゃないのだから答えが一つ(10進法とかに限定しなければ、複数の答えがありうる)しかない訳ではない。国際金融資本にとって一番都合の良い理屈がグローバル化だっただけである。それでは、グローバル化を捨てれば良いのだなと考えるのは薄らバカだ。そんな事を平気で言って世界に背を向けたならば、戦前と同じことの繰返しになってしまうのだ。

 一番賢いのは、グローバル化に乗ったうえで適当に被害を被りながら実は上手く切り抜けるという方法を考え出すことだ。逆らうのではなく相手のルールで利を得る戦略(当然、長期戦略だ)を立てるのだ。今は、内需拡大を目指すことはルール違反にはならないのだから、内需を拡大した上で円高をバックに輸入拡大を目指し、マネーゲームでない形で海外にお金を出すことを考えなければいけないのである。

結論:幸い日本は中国のように経済の殆どを輸出(要は世界の下請け工場)に頼っている訳では無い。中国の方が外貨準備金が多いのは輸入が少ないだけなのに、まるで日本経済全体が弱いように言う人がいるが、頭がどうかしているか嘘つきのどちらかである。

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