私の大好きな(本当に好きですよ。嫌いならチェックしないですから)池田信夫氏が、また的外れな持論を展開している。朝日新聞の”昭和恐慌に学べ”という記事が気に入らなかったらしく(確かに間違っている点は多々ある)、噛み付いているのだが、「大恐慌の教訓に学んで、いま世界の中央銀行は流動性を最大限に供給している」から大恐慌は起きないと言う池田氏の主張と、元記事の「昭和恐慌のようにデフレに陥ると、相当果敢な政策を採らないと立ち直れない」と政府・日銀の積極対応を促す。」という主張は全く視点が違うのだ。
池田氏は、世界(日銀も含めているらしい)の中央銀行は流動性を最大限に供給していると言うが、それは日本以外の中央銀行の話であって日銀は、そんなことをしていない。日銀は仕方なしに再びゼロ金利を取っているが、銀行にお金が入るだけで市中に資金が供給される形になっていない。それなのに、流動性を最大限に供給していると言うのは全くの嘘である。銀行の負債を日銀が肩代わりする事と、資金をジャブジャブにすることは全く別な話なのだ。
更に、「経済部の記者がこんな支離滅裂な記事を書き、それをデスクが誰もチェックできないことだ。しかもこういう無学な記者に限ってリフレ派だけに取材して、ケインズ経済学が最新理論だと思い込んでいる。」って書いているが、何だ結局自分に誰も聞きに来ないのでむくれているだけなのだ。変な事ばかり書いてるから取材に来ないと何故気付かないのだろう(バカだからとは思うが)。
結論:どうしていつも関係のないものを引き合いに出して批判の論証に使うのだろう。ケインズが嫌いなのはわかるがそれと今回の話は関係ない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって、大人げなさ過ぎ。毎日、的確な大惚けをかましてくれるので、突込みは楽でいいのだが。
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