金利は下げたが、量的緩和は実質的に行わないと言うのが日銀の政策だった(刷った円は国内に流通せずに海外の不良資産購入に使われただけ)。だからこそ、何年経とうが景気が上向く事はなかったのだ。日銀は国内の景気回復のために国債を積極的に購入すれば円の信認が失われて、円が暴落し、国債が暴落(海外投資家はそもそも日本の国債など買わない)、資金が海外に逃げるという論点で国内の資金需要に応えなかった訳だが、結果的に円キャリーでで資金は海外に逃げたし、積極的にドルを買い支えて円安に誘導(円安は実質的に信認の低下じゃないのか)した。結果的に、国内の景気が上向く事なく資金だけが海外に流出してしまっただけになってしまった。
あり得ないインフレ懸念を理由に景気回復を止めたために、デフレが常態となり、揚げ句の果てに景気も悪いままで、ドル安になってしまったのである。こういうのを普通は踏んだり蹴ったりというのだろうが、どうも日銀が意図的にやっているようにしか見えないのだ。少し前まではアメリカのための日銀だったが、今は誰のための日銀なのだろう。何もしなくても良いからせめて、自分が担当している国がシュリンクするようなことだけは積極的に行わないで貰いたいものである。
結論:日銀の政策だけで景気が回復するという事実を知られないために、意図的に効果がない施策を同時に行って、何をしても景気が回復しないという構造が存在すると思わせたい。そんな意図を感じるのである。
月曜日, 12月 22, 2008
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿