月曜日, 12月 08, 2008

田母神論文よりも面白い

 アパの懸賞論文よりも面白い(ある意味では画期的)記事が週刊現代(12月20日号)に掲載されたそうだ。詳細は天木直人氏のブログでご確認頂くとして田母神氏の言いたい放題を抜粋してみたい。

その1:
2004年に中国を訪問した田母神氏が今回と同様の発言を中国軍の範中将にし翌年からの訪問が中止になったのだが、それに対して田母神氏は以下の発言をしている。
「私と範中将との論争は、北京の日本大使館から公電を通じて、東京に詳細な報告がなされています。外務省も防衛庁も首相官邸も、誰もが知っていたのに、どこからもお咎めがなかった。それどころか防衛省内ではむしろ『よくぞ言った』と私を評価する声が多かったのです・・・私は一貫して同じ発言をしているのに、今回に限ってなぜ袋叩きに遭わねばならないのでしょう?・・・」
その2:日米同盟に関する発言
「敗戦国の日本は、戦後63年を経た今でも、戦勝国のアメリカの意向に添って動かされています。その典型例が国防です。日本の防衛は、冷戦終結から十数年を経ても、アメリカが担っています。日本各地に米軍基地が点在し、在日米軍が駐留している・・・(しかし)アメリカはあくまでも自国の国益に基づいて行動する事を忘れてはなりません。たとえば日本を守るよりも中国と組むことのほうが国益になると判断すれば、日本は一夜にして見捨てられるでしょう。
 実際、私はこの夏に訪米した際、米軍の高官に『尖閣諸島問題で日中が激突したらアメリカは同盟国として中国を攻撃してくれるのか』と質しました。すると案の定、曖昧にごまかされました」
その3:自衛隊の装備に関する発言
「私は身をもって体験しましたが、正直言ってかなり大掛かりにボラれています。同機種でも他国より高く買わされている可能性もあります。換言すれば、日本国民の血税が不当にアメリカに吸い上げられているのです」
その4:対米交渉に関する発言
「米軍基地の縮小の問題に関しても、既得権益を持つアメリカに対して、日本は何も言えないでいます。日本政府が毎年、米軍に出している2000億円以上の、いわゆる『思いやり予算』も、自衛隊に回せたらどれだけいいかと思いますが、それも言い出せない。沖縄の米海兵隊がグアムに移転すると決まれば、その移転に日本は多額のカネを払う・・・オバマ政権はアフガニスタン問題に熱心なので、今度は自衛隊がイラクより格段に危険なアフガニスタンに派遣させられる可能性もあります・・・
 対米交渉を、アメリカの好き勝手にさせない方法が、一つだけあります。それは、交渉の中身を日本側がどんどんオープンにすることです。そうすれば日本の世論は『おかしいではないか』と反発する。国民が反発すれば、日本政府も一から十までアメリカの言いなりにはできません」

 論文とは違い生の日本の問題があからさまになっている。こちらの方がよっぽど問題なのだが、制服を脱がされた田母神氏を懲戒処分にする事は不可能だし、発言を止める事は出来ない。

結論:組織の中に飼っておけば良かったと後悔しても、もう遅いのである。マスコミが田母神氏に言論の自由を与えてしまったのだ。

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