木曜日, 12月 04, 2008

経済用語のKUSO知識 〜第1回〜

 現代用語のKUSO知識はミニシリーズになっているのだが、私のblogにアクセスされる読者の方は、時価会計と簿価会計、ロスチャイルドやロックフェラーなどのキーワードで入ってこられるようなので、経済用語の解説も載せてみようと思い立ったのである。

時価会計:株や債権などの金融資産を、期末時点の時価で再評価する会計手法のこと。要は事業で利益の上がらない企業が利益を作り出すために使う帳簿操作のこと。株や債権は売買で約定されるまでは本当の価値は決まらないのに時価を実際の価値として簿価との差額を利益として計上してしまうという粗っぽい手法。前提条件は経済が右肩上がりでなければいけない。【類義語】打ち出の小槌
簿価会計:株や債権などの金融資産を取得時の価格で計上する会計手法のこと。右肩上がりの経済状況の時に簿価を守ると含み益を計上できないため、机上の利益を上げる事は出来ない。簿価会計の為に含み資産が過少に低く評価されている企業は乗っ取りの対象になると言う問題もある。経済が右肩下がりの時には含み損を隠し通せると言う素晴らしい利点がある。【類義語】パンドラの箱
CP(コマーシャル・ペーパー):ある程度の信用力を有する大企業が市場から短期資金を調達するために、発行する無担保の割引約束手形のこと。割引債券なので利息分を引いた価格で購入し償還時に額面を得ると言うもの。当初は期間・額面・発行企業などの発行要件に、さまざまな規制が設けられていたため優良企業に限られていたが、今では何処の馬の骨でも出すことが出来る。要は非常にいい加減な紙くず。こんなものを発行すると言うことは資金がショートしている証拠なのだ。【類義語】火の車
FX(外国為替証拠金取引):証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引のこと。要は通貨の先物の信用取引のこと。現在のように1日に10%近く変動する為替市場で確実に儲けるなどイカサマでもしない限り不可能である。イカサマが出来るのは胴元だけなのだから手を出してはいけない。【類義語】丁半博奕
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ):本来は貸付債権の債務不履行の損失を補償するために考え出された保険であり、保険料を積むことによってリスクを回避するものであった(貸付けた先とCDSを結ぶ)。更に貸付先とお互いにCDSを売買すればBS上から貸付債権を消し去る事が出来るというものだった。貸付け債権とCDSの両者を同時に行わなければいけないと言うルールはないためCDSだけを購入したものが、元になる貸付債権をデフォルト(空売りを掛ける)にして、空売りで利益を得、更に保険料をせしめる手段に使われたのだ。【類義語】火事場泥棒
CDO(債務担保証券):CDSなどの金銭債権で構成される資産を担保として発行される証券。元々危なっかしいCDSなどを組み合わせて担保としそれを証券化したと言う訳の分からない代物。金は有るのに買うものがないと言う投資家に償還期限付きで高利回りをうたい文句に売り出した紙くずのこと。元の担保に価値がない(担保が無いのと一緒)のだから豊田商事の金証券と何ら変わりはないのである。【類義語】証券詐欺
格付け機関:債券などの元本および利息を、発行体(企業、政府、自治体など)が償還まで予定通り支払えるかどうかの見通しを、簡単な記号で評価する機関。公的機関が行う場合はそれほどでもないが民間会社が行う場合には非常に恣意的と言える格付けを行っている。国際金融資本(ロスチャイルドやロックフェラー)が欲しい債権の格付けは低く、国際金融資本が保有している債権は高くが原則。それ以外の場合には格付け手数料の多寡で格付けが決まるのは公然の秘密であった。こんな会社の格付けで売買されていたのがCDSやCDOである。【類義語】オリコン

結論:お金はやっぱり不浄なのだ。

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