6カ国会議が行なわれているが結果がどう転ぶかは定かではない。しかし、日本がプレイヤーの座から滑り落ちた事だけは確かだ。これはなるべくしてなったと、一言で言ってしまえばそれでお仕舞なのだが、拉致問題が一番大きな問題であるにも関わらず北朝鮮の外務省を相手に交渉をした事がいけなかったのだ。
世界と外交関係を持たない北朝鮮において外務省は何の権限も持っていないという一番肝心な事を日本の外務省は全く考慮せずに、拉致問題を絡めた日朝交渉を行なってきたために結局平壌宣言は無実化されてしまったのである。何故ならば北朝鮮国内において拉致問題は人民保安省の管轄事項であり、上下関係で言えば人民保安省の方が当然上位。
外務省の権限で解決できる事案ではなかったのに日本の外務省は、自分たちと同じ名前の外務省が話し合う相手だと単純に考えていたのだ。ミスターXなる人間を交渉に関わらせ、話し合いの場を設けるところまでは成功したが、彼が人民保安省の窓口として動いたわけではない事は明らかである。だから最後の詰めが全然なっていなかったのだ。
結論:北朝鮮の権力構造を全く分かっていないのに外交を行なおうとしたのがそもそもの失敗の原因だったのだ。
金曜日, 12月 29, 2006
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