火曜日, 12月 26, 2006

『諸君!』の馬鹿諸君

 『諸君!』などという下らない雑誌は買わないので実はまた書きなのだが(本当はちゃんと記事を読まないとデマの恐れがあるんだけれど)、『諸君!』に”グループ市ケ谷”という連中が日本は核ミサイル40発保有すべきだと書いているらしい。それはそれで好きに書けばいいのだが、アメリカとの同盟関係を考慮してアメリカに届くICBMの開発をしちゃいかんと宣っているらしい。

 これってどう考えても北朝鮮以外は射程外のミサイルを持てと言っているわけだが、そのお隣に鎮座する中国の事は考えないでいいのだろうかと、兵頭二十八氏が指摘している。つまりここで話合っている連中の素性が何なのかは不明だが、どうやらこいつらは中国をお隣(近い国)と思い込んでいるらしい。確かに日本海やシナ海に面している地域は大した距離がないが、もしも日本が中途半端なミサイルを持てば、その射程外(一番インド寄りの地域は日本から1万キロ近く離れている)に中国がICBMを配備するのは目に見えている。そして1万キロ飛ぶミサイルは全てアメリカが射程内に収まる計算になる。

 さらに中国の核ミサイルに対してはMDの核弾頭化で対抗すれば良いと発言しているが、兵頭二十八氏はそんなことを考えればMDを無力化する核爆発でシールド(EMPと赤外線で全くレーダーなどの電子機器が使えなくなる)を作り、その向こうからICBMを撃込んでくると言うのだ。これが可能なのは中国のようにバカでかい国(ロシアやアメリカもOK)だけで、日本が同じ事をやれば全ての通信機器やレーダーが使い物にならなくなってしまう。それを防ぐにはICBMしかないのだ。

 これを語っているのが自称”現役自衛隊幹部”だと言うのだが、本当にそうだったら日本はもう負けたも同然かも知れない。その上言うに事欠いて日本の原子炉から出るのはプルトニウム241ばかりのクズプルトニウムで核兵器には使えないし、出来ても2,3発分...どこの世の中に軍用のプルトニウムの原料を電気会社から手に入れる馬鹿がいるというのだろう。日本には研究炉、実験炉や高速増殖炉も腐るほどある(だから事故が起るのだが)。原料などすぐに入手できるのだ。それに、衛星ビジネスの発注が来ないH2はいつでもICBMに転用できるし、M-Vだって使える。

結論:自国の防衛がかかっているのにアメリカに気をつかうとか、中国や核燃料に関する情報さえきちんと把握していないくせに、こうすれば良いなどと書くのは無責任きわまりない。そのシナリオが有効ならまだしも、この程度では本当に研究した事などないに違いない(要するにここで話あっているのが本当に現役自衛官だとすれば、ただの窓際なのだ)。

0 件のコメント: