月曜日, 12月 18, 2006

リトビネンコ暗殺雑感

 リトビネンコ暗殺で一躍有名になってしまったポロニウムだが、あんな足のつきやすいものをプロの諜報機関が使い事はない。だからFSBが関与していると言う話は全く馬鹿げている。佐藤優氏の指摘によれば、諜報機関が暗殺を行なう事はあるが、それは暗殺かどうか分からないような方法を使うに決まっていると言う事だ。要するに諜報機関が暗殺を行なう場合には暗殺とは分からない方法を使うか、明らかに暗殺を行なったと分かるような方法しか使わない(武装集団を乗り込ませて銃撃するなど)。

CIA流暗殺(アメリカ):交通事故や飛行機事故などの不慮の事故を装う。出来ればいかにも事故が多そうな国で起きる。理由は国内での活動が禁止されているため。
KGB流暗殺(ロシア):自殺して貰う(自殺にしか見えない方法で死んで貰うと言う事だ)。日本みたいに自殺が当たり前の国では有効だが、キリスト教国では不自然以外の何物でもなくなる。今はFSB(国内)とSVR(国外)に別れているのでFSBがロンドンで暗殺に関与する事はあり得ない(シマを荒らした事になる)
公安流暗殺(日本):日本で一番多いのは今でも刃物で刺すというやつ。現場を見られていないと自殺にしてしまうのは、さすがにどうかと思うが...目撃された時のためにヤクザか自称右翼の犯行にする
SIS流暗殺(イギリス):恐らく行方不明でしょう。MI6と俗称されるが、そんな部署はない
モサド流暗殺(イスラエル):携帯電話などを利用した爆殺。誰が殺したかがばれる事は承知の上。確信犯。
ゲシュタポ流暗殺(ドイツ):拉致して、どこかで射殺して、どこかに死体を放置
DGSE流暗殺(フランス):軍の特殊部隊を送って相手の隠れ家で射殺

結論:ロシアのフィギィア・スケートで日本勢はどう見ても薬を盛られたとしか思えない負けっぷりだった。ポロニウムではないと思うが、ロシアが薬を使う時は殺すのではなく脅し(今回は日本選手の勝ち過ぎに対する警告)に使うのが伝統なのである。

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