水曜日, 4月 30, 2008

バイオ燃料の論理破綻

 バイオ燃料生産用に使われるために高騰している穀物価格。バイオ燃料生産停止をすれば価格は20%下落すると農産品調査会社が発表した。開発途上国の多くは牛乳やパンなどの主要食品の高騰で社会が動揺しているが、それに対して米国のバイオ燃料支持者らが、「エタノール批判を誤った行動と呼び、バイオ燃料技術を外国産原油への依存から脱却するために必要な代替手段だ」と、つい本当の事を言ってしまったようだ。

バイオ燃料支持者の理屈と現実
理屈:石油よりも二酸化炭素放出量の少ないバイオ燃料は地球温暖化に有効。
現実:バイオ燃料用穀物を栽培するために大規模な森林破壊が行われ、明らかに二酸化炭素吸収量が減ってきている。
結論:二酸化炭素放出量が増えたと言うよりも吸収量が減ったために濃度が上昇していると考えるのが正しい。但し、それが温暖化に繋がると言う主張にはならない。

 どこにも地球温暖化の話は出てきていないと言う事は、欧米諸国では既にそんな荒唐無稽な話は論理破綻したと言うことだろうか。原油相場が120ドルを越える現状を鑑みれば、地球温暖化なんかよりも石油輸入国になっている米国(残り少ない原油を温存しているとも言われるが)とすれば、アラブは別にしてもロシアに金を巻き上げられるのが我慢ならないのだろう。そんなことになったのも言いがかりを付けてイラクを叩いた自分達のせいなんだが、理解していないようである。

結論:食料に困っている途上国は石油などに依存せずに生活出来る国なだけに気の毒な話である。

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