水曜日, 4月 09, 2008

やっぱり、SONYのBlu-ray

 Blu-rayで、HD DVDを撃沈したSONY。何を仕掛けてくるかと眺めていたら、PSPやWalkman、そしてWalkman携帯に動画転送可能なBlu-rayレコーダーの発表である。自社の商品にだけスポットした(囲い込み)製品を発表することを悪いとは思わない(Appleだって典型的にそれをやっている)し、間違った戦略とは思わないが、基本的な部分でSONYは大間違いを犯している。

 どんな間違いかと言えば、SONYが今迄と全く同じ体質(ちっとも学んでいないと言うこと)で製品を開発していることである。消耗品のように買い替えサイクルが短い訳では無い製品。それもまともに売れ始めたのが前の冬からと言う商品(当然、買い替える程時間が経過していない)なのに、行きなりPSPやWalkmanの動画に対応(それも新製品だけ)と言うのは、ユーザを全く無視した商品戦略である。既にPSPやWalkmanを持っているBlu-rayレコーダーユーザに買い替えろとでも言うのだろうか(恐らくそうなのだ)、それとも、既に持っている人の事はどうでも良くって未だに食指を動かさない連中を引き寄せる作戦なのだろうか(恐らくこれもそうだ)。

 SONYは一番大事にしなければ行けないコアユーザ(Macのマッカーの様なもの)を、また裏切ってしまった。勿論、喜んで新製品に買い替える大バカも世の中にいるのだろうが、顧客を舐めてはいけないのだ。意地を張り続けて守り通したATRAC3をサポートしないWalkmanを発売したりと、顧客の利便性を全く考えないSONYの商品戦略はどうなっているのだろう(MP3やAAC対応ならば別にWalkmanにする必要など無い)。

 あれだけ世間(主に取引先)で横暴と言われているAppleは、顧客に対しては非常に細かな心遣いしている。初代のiPodでさえiTunes Storeで購入した音楽を聴くことが出来ることで実証されている(初代iPodは最初はMP3しかサポートしていなかった)し、直近の例では。AppleTVがソフトウェアのバージョンアップだけで全く違う商品に生まれ変わった(それも無料で)事がそうである。モデルチェンジもせずに新たな製品にしてしまったのだから、まさにソフトウェア様々ということだ。昔のAppleは、ハードウェアのバージョンアップ(追加料金で新製品に変身)と言うサービスを行っていた。そこまでしろとは言わないが、せめて既存ユーザが納得するオプションを用意するくらいの心遣いがあっても良いのじゃないだろうか。

 まあ、SONY商品をほとんど買わなくなった私が言うのも何だが...

結論:SONYは、未だにこういう商品開発を続けるか一般ユーザに見捨てられるのだ。

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