財務省は景気が良くなりもしないのに税金を上げるなどと戯けたことを平気で言っているが、税金が高くなって景気が良くなったなどと言うことは過去に一度もない(というよりも、必ず不景気になった)。それなのに増税するといおうのだから景気を良くしようなどと言う考えは微塵もないと言うことだ。はっきり分かるように言ってはいないが、国民なんかどんなに貧乏になろうが知ったこっちゃないというのが今の政府の考えである。
インフレは悪くないと前回書いたが、特にハイパーインフレは素晴らしいと感じ取ってもらえたかが心配なのでここで補足説明をしてみたいと思うのだ。ハイパー・インフレと言えば、第1次大戦後のドイツや南米諸国をすぐに思い描いてとんでもないことになると考えがちだが、冷静に見てみるとハイパーインフレ後のドイツはもう1回戦争を起こせるまでだけの力を取り戻した(ハイパーインフレでドイツが滅亡することはなかったのだ)し、南米の債務国も債務不履行になって国が無くなったかと言えば、そんな国はひとつもないことが明らかだ。
さて一番大事なことはどんなにインフレになろうとも借金の額は変わらないと言う事実だ。物価が千倍になろうと借りてしまった金額は基本的に変わらない(金利は変わるかも知れないが金利100万%などにはなりえない)。つまりお金の価値が低くなれば借金は無いのと同じことになってしまうのだ。例えば仮にハイパーインフレで物価が10倍(こんなものハイパーインフレではないが)になったとしよう。厭くまでもいい加減な数字なので誤解の無いように...
架空の計算例
借金総額(800兆)÷ 現在のGDP(500兆)= 1.6
借金総額(800兆)÷ インフレ後のGDP(5,000兆)= 0.16
もしも、こんな状態になれば為替で見れば大きなマイナスになる。特に外貨建てで借金をしている場合には実質的な借金は増えてしまうから返せなくなってしまう(デフォルトすれば良いだけだ)だろう。しかし日本の場合は国内の円建ての借金しか無いに等しいため単純に借金が10分の1に減って仕舞うという話になる。
さてこれで勘の言い方はお気付きなのだろうが、財務省(及び政府)の真意は国民を締めつけるために不景気を作りだし、借金で雁字搦めにして言うことを聞かせようと画策しているのだ。
そして国の借金である赤字国債は税収もないのに支出を増やした政府に責任があるのであって国民に直接的な責任はない。あんまり御託を並べて脅しつけるのならば、新しい政府にお任せすると言う方法だってない訳じゃないのだ。補助金無しに成り立たない農業にしてしまったのも政府の悪意のある施策のせいだ(農業をしないことに対して金を出したのだから衰退するのは当たり前だ)。
結論:日本の借金など(アメリカと比べたら)屁みたいなものである。
木曜日, 4月 24, 2008
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