ちょっと前までは七輪が人気だと思っていたら、今は硫化水素ばかり持て囃されている。どうも日本人は人まねが過ぎるように思うのは私だけだろうか。七輪と違い大抵の家庭にある洗剤を混ぜるだけというのは非常にお手軽な気はするが、救助する人が巻き添えになる危険があるのだから止めてもらいたいものである。
というわけで今回はこんなことをすると自殺と勘違いされてしまうと言う事故について書いてみたい。
自殺と勘違いされかねない事故
一酸化炭素中毒:自殺以外でもうっかりと言うのが一番多い。目張りをしていなくても今の家は気密性が高いので気をつけた方が良い。一酸化炭素自体は無臭だが、大抵は炭を使うのでもしび臭くなる。一酸化炭素中毒で死ぬと肌がきれいなピンク色になるのできれいに死にたい人には...。部屋の中でバーベキューなどはしてはいけないのである。
硫化水素中毒:腐った卵の匂い(草津の温泉)があるが、高濃度になると嗅覚がマヒして臭わなくなるので注意が必要。一酸化炭素と違い汚い色の死斑が現われる可能性があるので、きれいに死にたい人にはあまりお奨め出来ない。混ぜるな危険と書いてあるのだから混ぜては行けないのである。
二酸化炭素中毒:以外に知られていないが二酸化炭素中毒でも死ねる。空気中に含まれる二酸化炭素量を知らない人が多い(特に地球温暖化などと騒いでいるバカは知らない)が、7%以上の二酸化炭素濃度の空気を吸うと麻酔作用(炭酸ガスナルコーシス)によって呼吸が停止して死に到る。狭い部屋でドライアイスを大量に放置すれば十分に死んでしまう。夏場に暑気払いにドライアイスを使うような事は絶対にしては行けないのである。
酸素中毒:馬鹿なと思うかも知れないが酸素だって気圧が2気圧を超える中で同じ酸素量(酸素分圧が上がるため)を吸えば最悪痙攣を起こして死んでしまうし、通常の大気圧の中で純粋酸素だけを吸えば当然死ぬ恐れがあるのだ。死なないにしてもマイケル・ジャクソンみたいになっちゃうので純粋酸素など病院じゃないのだから備蓄しては行けないのだ。
ガス中毒:昔は一酸化炭素が含まれていたが現在の都市ガスやLPGには致死性のガスは含まれていないので息苦しくなるだけで、そう簡単には死にません。勿論、一切の空気無しにガスだけが充満していれば窒息は起こすがこれはガス中毒ではなくて単なる窒息死。昔のガスと同じように爆発はするので、そちらの事故には注意して欲しい。
今回は目に見えない(殆どは匂いもない)ので知らないうちに死んでしまうガス関係の中毒に関して書いたが、間違っても事故の無いようにして欲しい。回りの人が死んだのに気付かずに1週間も経ったら毒ガス以上に酷い腐敗臭をまき散らして迷惑になるので日頃から気をつけるようにしよう。
結論:死後が汚いので硫化水素で事故(自殺?)はお進め出来ない。
火曜日, 4月 29, 2008
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