サブプライムローンに対処するためFRBが主導して様々な対応策を講じてはいるが、救済したベア・スターンズの動かしていたポジションがなんと13兆4千億ドル(1,400兆円)にもなるらしい。レバレッジと言うのは恐ろしいもので、預かり資産が数兆円の株屋が全世界のGDPの4分の1にあたる数字(金融なんて架空の世界なので本当の金では無い)を動かしていたのだから僅か数パーセントの失敗でも資産が底を突くなど訳のない話なのである。
さて、本題に戻る。現在金融市場と言う架空の世界で動いている数字はすでに兆の桁を越え京の桁に入っている(年間516兆ドル=5京1,600兆円)。中央銀行が紙切れ(通常紙幣と呼ばれる)を刷ればいくらでもお金を作れると言ってはみても、流石に現在の発行紙幣の額面で到底刷りきれる量では無い。
というわけで、ここまで金融市場を野放しにしてきた(金融システムのIT化が進みロケットチームなどと呼ばれる数学者が考え出したアルゴリズムで取引が行われる)ためにツケが回り、上り局面から一旦逆ぶれを起こすと中央銀行の力でも止めることが出来ないのが現実である。金融商品(新たに排出権だ排出額だなどという空気まで銭に替えようと言う亡者が現われた)、金融テクニックと言われる如何様の方法を様々に編み出させてきたために実体経済ではコントロール出来ないモンスター(金融市場)を生み出してしまったのだ。
借金だらけ(他国に対して)のアメリカの中央銀行であるFRBは、ドル紙幣を刷り続けると覚悟を決めた。デフレとは言え、経済収支は常に黒字である日本が国債を日銀に買い取らせること(国の借金は全て消える)は何の問題も無い。デフレに増税などと言う基地外沙汰(経済のことなど何も考えていないのは明らか)を平気で行おうなどと言うほどいかれているのなら、いっそのこと借金をチャラにして国民に潤ってもらうくらいのことを考えても良さそうなもにだが...
結論:金融市場と言う架空の世界をコントロールするには既に中央銀行は無力(完全にと言う訳では無いが)なのだが、実体経済をコントロールする(だけの)力は持っている。日銀ならば国債を全て買い取り、国に払った消費税分の紙幣を日銀が刷って国民に還元するなんていう制度を取り入れたら、半月もしないで景気は回復するし、消費税をもっと上げろ何て言う話になるのだ。そんなことをしたらインフレになるって、デフレになるよりはよっぽどましなのだ。
火曜日, 4月 08, 2008
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