水曜日, 3月 01, 2006

PSE問題

 BSEでもPSPやPS3(SONYがどうなろうが知ったこっちゃない)の問題でもないPSEの問題が起きようとしている。4月から施行される電機製品安全法のせいでPSEマークのついていない電化製品を中古そして販売出来なくなってしまうのだ。製品保証期間が過ぎると途端に壊れると言う都市伝説を持つ某社(SONYだ)の製品には関係ないかもしれないが、これが本当に原則のまま施行されてしまった場合には、ビンテージ物のオーディオ機器などは軒並み販売出来ない商品になってしまう。

 例えばMcIntoshの管球アンプ(もちろんアップル製ではないぞ)や、Fenderなどのギターアンプなど往年の名機と呼ばれている商品は往年の商品であるためにもう中古市場では手に入れられなくなってしまうのだ。こんな理不尽な話はない。古いからと言って何から何まで危ないと言う話にはならないのに一律に扱う事自体がお役所仕事以外の何物でもないが、それを広く認知させもせずにいきなり4月からそうなると言われても納得いく話ではないだろう。

 管球アンプなどの名機(小売価格は最近のオーディオ製品よりもずっと高い)を取り扱っているショップでは独自にPSEシールを貼って販売出来るように製品の品質を小売店ベースで保証して今回の問題に対処し始めている。リサイクルやリセールが当たり前になろうとしているこの時代に逆行するような法律。全然世の中を見ていない役人によって作られた事は間違いない。

結論:中古市場で取り扱う程の価値のない商品が溢れている中で、十分以上の対価で取引されている商品がある。味噌も糞も一緒に法律で縛ろうと言うのだから呆れて物も言えない。こんな事では、日本市場にある金を払う価値のある商品はみんな海外に流れていってしまうだろう。

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