月曜日, 3月 20, 2006

インフレは貧乏人に優しい

 インフレと言えば世間では悪者だと決めつけられているが、それは大きな誤解である。バブルは間違いなく貧乏人の敵であるが、インフレそのものは悪くはないのである。

 その理由はインフレであれば不動産などを借金で買っても資産が目減りすることはないし、ある程度まとまった資金があれば利息が収入になる。そればかりか黙っていたって給与は増えるし、リストラされる可能性は格段に低くなる(問題を起こせばその限りではないが)。ところがそんなことを新聞に書かれてしまうと、大金持ちの取り分が少なくなってしまうのでマスコミはインフレを悪者に仕立てようとするのである。現在のような資産デフレになった場合には、世間で信じられていることとは裏腹に現金を持っているものが一番有利になる。タダ同然で優良資産を買いあさり、後はインフレが来るのを待ち続ければいいのだ。

 ところが貧乏人はそんな悠長なことは言ってられない。資産を塩漬けにするほど余裕はないのである。それどころか現在のように資産が目減りし、給与も増えない状況に陥ってしまうと損切り覚悟で資産の売却をしなければいけなくなってしまうのである。

結論:インフレとは経済が需要にひきづられて高回転している状態をさす。つまり景気が良いのだ。それに比較して現在のような意図的(作為が入っていることは間違いない)なデフレ状態は
世の中を不健康にしてしまうだけなのである。間も無く日本のデフレも終了するが、その時には優良資産は全て買い占められているのだ。

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