木曜日, 3月 30, 2006

医療費削減は任せろ

 尊厳死(自然の死)を行った射水市民病院の外科部長に対して家族の同意も得ずに行ったようなことを書き立てて一騒ぎ起こそうと企んでいた連中は出鼻を挫かれてしまった。この外科部長は別にモルヒネを大量に打ったり、筋弛緩剤を患者に投与したわけではなく、通常の病院で当たり前に行われている延命措置(延命とは上手く言ったもので、本当はなるべ長く保険点数を稼ぐ手段)を続けるのを止めただけである。そこに付け入ろうとすれば、同意も無く行ったと言う言質を取らなければいけないが、当初その線で説得されていた家族が事実を語ったので立件は不可能になるだろう。

 病院長が懲りずに話を長引かせるかも知れないが、事の発端はこの外科部長が家族や患者に対して本当に親身になって治療を行うことが病院長には面白くなかったのだろう。想像するにこの外科部長は恐らく末期のガン患者であれば手術は進めないし、百害あって一利だけの抗がん剤(一利無しと言いたいが、高い薬なので病院には多いに利がある)も進めなかったのだろうと重う。つまり経営者から見た場合、銭になる患者から銭を巻き上げようとしないとんでもなく悪い医者なのだ。

 本来ならばここで人権派が出てきて大騒ぎしてもらいたいのだろうが、今回に関しては余りにも分が悪い。家族も患者もこの医者に感謝しているし、世間の評価も概ねその線でまとまっている。ここで騒ぐと現在の医療そのものが間違っていることが余計に明らかになってしまうため騒げないのだろう。

結論:延命とは聞こえの良い言葉であるが、直らない病気(100年も延命出来るわけではない)の治療法が見つかるまで生かすことが出来ないものは治療でも何でもない。下手をしたら氏素性の悪い薬(抗がん剤など効果の無いもの)の実験材料にさえされかねない。無駄な延命や手術が医療費の増大の一番の原因なのである。風邪くらいで国保がパンクするわけは無いのだ。

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