木曜日, 3月 16, 2006

プレゼントキャストは地上波デジタルキラー

 何を考えているのかは知らないが、コンテンツホルダーである放送局と広告屋が雁首をそろえて動画配信の新会社「プレゼントキャスト」を立ち上げようとしている。本人達はiTMSなどに対抗する為に連合を組むつもりなのかもしれないが、それじゃモーラと何も変わらない。どう考えてもGyaOよりも後ろ向きだ。大連合を組めばもしかしたらiTMSに対抗出来るかもしれないが、そのためには囲い込んだコンテンツを自分たちだけで独占するしかないが、それでは時代に逆行している。

 さらに会員登録をすればコマーシャル付きの動画を無料で視聴出来るようにすると言うのであるが、これではテレビ放送そのものである。つまり、これが軌道に乗ってしまうと潰されるのはiTMSではなく、11年から切り替えると鼻息を荒くしている地上波デジタル放送になってしまうだけだ。電通にすればどっちが生き残ろうが、放送にコマーシャルが絡んでいれば食いっぱぐれが無いので良いかもしれえないが、過大な投資を強いられる放送局にメリットがあるかは疑問だ。

 では有料にしたらどうなるだろう。恐らく誰も見てくれなくなって採算割れになってしまうはずだ。つまりこれをやるのならば、IPを今後の放送の中心に据えると言った決断が必要なのだ。素人が趣味でビデオキャストを始めるのと同じような考えで、こんなことを始めるなど愚の骨頂だ。

結論:もしもビデオキャストを始めたいのであれば、プレゼントキャストはiTMSのポッドキャストにただ乗りする作戦をとるべきである。iTMSはコンテンツのポータルとして世界最大だ。わざわざ金を出しあって(と言うことは何時かは仲間割れを起こす)、中途半端なことをする必要は無い。

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