日曜日, 3月 19, 2006

心の病気と思ったら第四章 <精神病の治療法>

 大分、間が空いてしまったが久しぶりにお送りしたいと思う。前回まではどちらかと言うと病気の定義に関してであったが、今回は現在貴方が受けられる治療に関して触れてみたいと思う。現在の治療法は、薬物(坑精神病薬)による化学療法が主体になっているが、それでは物足りないと思われる方々には、保険適用外の様々な治療法(非合法とも言える)があるのでその辺りをご紹介したい。

化学療法:要するに一服盛る治療法である。クロールプロマジンと言う特効薬の登場により、少なくとも患者も家族も苦しまずに精神病を受け入れることが可能になったが、根治させるものではないため、薬の継続投与が必要になってしまうのが弱点である。

ショック療法:もともとは死にかけると精神病患者の症状が消える事があるという経験から、ギリギリ死なない範囲でショックを与えれば直るかもしれないと言う仮説で編み出された命がけの治療法である。昔からバカは死ななきゃ直らないと言われていることわざを逆手にとったと言えば分かりやすいだろう。
 インシュリンショック:最近世間で再び認められた(騒がれたの間違いか)治療法である。要するにインシュリンによる人工的に低血糖状態(脳の栄養は糖分だけである)を作ることによって、一度脳に三途の川を渡らせるわけであるが、適用量を間違えると今回(あれは殺人目的だったか)のように、意識が戻らなくなってしまう恐れがあるので、糖尿病の方からむやみやたらにインシュリンを譲って貰うのは危険である。
 電気ショック:これは日本人が編み出した療法であり、死なない電気椅子と考えて頂きたい。なぜこんな荒っぽい治療法が出来たかと言えば、経験的にてんかんの患者が統合失調症になることは少ないことから(現在は否定されている)、てんかんを人工的に起こせば統合失調症が治るんじゃないかという(馬鹿な)思いつきから始まったものである。現在でも重い鬱病では行われることがあるらしい。死刑のように高電圧ではない(100V)ため家庭でも簡単に...やらない方が良いと思う。
 瀉血:静脈を切って悪い血を抜くと言う治療方法。沖縄で最近行われた治療例では動脈を...ご冥福をお祈りしております。
 冷水ショック:大量の水を長時間浴びせる治療法。密教の修業(滝打ち)と同じ発想かもしれない。
 回転ショック:回転する椅子に縛りつけ体を回す治療法。脳みそのよじれを直すのだろうか。

ロボトミー:前頭葉を切除、破壊する治療法。こうすると大抵の人は大人しくなってしまう。ロボトミーとはロボットとは関係なく、葉(lobo)の切除(tomy)である。

結論:貴方のお気に入りがどの治療法かは解らないが、素人が手を出してはいけないことだけは間違いない。坑精神病薬以外は命がけなのである。それと気違いじみた治療法が多いが決してキチガイが考え出した治療法でないだけにタチが悪いと言えるかもしれない。

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