土曜日, 3月 18, 2006

政治とはこういうものだ

 ガセネタ問題収拾のために国対委員長になった渡部恒三。もともと竹下派の七奉行の一人だったが、流石に田中派の逸物だっただけのことはある。福島弁の訛りを表に出すことによって面白いオジサンを演じているが唯のバカではない。前原代表にもうお前はお仕舞いだと言うことを示すために立ち上がれない起きあがりこぼしを渡したが、これが政治というものだ。これが小澤であれば言葉で示し敵を作ることになるが、渡部は偶然を装ってそれを示したわけである。

 あの場で、当てつけかとそこで肥を荒げれば前原は辞めざるおえないし、何を意味しているかは明らかだ。マスコミはもうお仕舞だという隠喩として報道する(マスコミはそうだとは書かないが)のを読んだ上で洒落の一部として持ってくると言うのは相当のやり手だと言うことだ。民主党の主力は見た目が良いだけの頭でっかちのバカが多い。そうでなければ未だに左に寄っているもっと馬鹿な連中だ。そんな連中には政治は出来ないと言うことを示すためにあの芝居をうったのだ。

 自民党内では、橋本派が解体してしまい(連中は田中派の残滓であり、そもそも自民党を動かせるタマじゃなかった)小泉に良いように牛耳られているが、田中派の本体は民主党の中で生き残っている。もしも渡部や小澤が民主党の中で本来の力を発揮し始めると小泉自民党を倒す力を秘めているのだ。

結論:もう十年早く民主党が旧田中派の政治を行える政党に育っていれば、二大政党になることが出来たかも知れない。残念ながら民主党は左翼と松下政経塾出身者を排除しない限り本当の政治を行える政党になることは出来ないのである。

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