水曜日, 6月 25, 2008

現代用語のKUSO知識〜第8回〜

 今回は、最近耳にする事が増えてきたIT用語の解説をしてみたい。

相互運用性:英語では昔からcompatibilityなのだが、Vistaがあまりに問題があるため(要は互換性が低い)に、どういう訳は互換性と言う言葉を使わずに相互運用性という新しい単語を使うようになった。つまりVistaは”互換性が低い”のではなく、”相互運用性に問題が生じた”だけだと言うのだ(意味は全く同じだが、素人は互換性の問題じゃないと勘違いするかも知れない)。確かに過去のハードやソフトと互換性を確保するのは一筋縄でいかない。Appleであれば、そんなハードやソフトは切捨御免なのだが、心優しい(単なる貧乏性)Microsoftは過去の資産を見捨てないためにOSに不具合を発生させることを物ともせず(要は付け刃で他に不具合が出るだけ)相互運用性とかいうものを確保しようと躍起になっている。【蛇足】:レガシーな物をサポートしないとユーザがMacに逃げてしまうのを一番恐れているのだ。
ダウングレード:使えないシステムから使えるシステムにアップすることを最近はダウングレードと呼ぶ。ダウングレードとは、システムサイズが小さく、処理速度が速く、そして意味のない機能を削除することを指すのである。【同義語】:バーションアップ。Appleの場合は最新のOSに切り替えることを今迄通りバージョンアップという。
Android:iPhoneがAppleだけのものなら、AndroidはオープンソースだということでAppleにやられたくない携帯電話会社が食い付いたGoogle製の携帯用のシステム環境の名前。約束していた今年度末のリリースはどうやら無理のようで、こいつの入った携帯電話が出ることがあるのかどうかさえ定かではない。OSのカーネルはLinuxで、CのライブラリはBSDで、現在のSDKはJavaによるプログラム環境だけサポートしアプリはVM上で動かすというまるでJava。更にWebアプリはWebKit(Appleのオープンソース)を使用と、この見境の無い継ぎはぎ感は”OSX命”の人間から見たらAndroidと言うよりはフランケンシュタイン(どっちも作り物には違い無いが)。【同類語】:Java。発想は良かったんだけどねと言う意味で使われる。
IPTV:放送・通信・家電各社が合意して規格策定へと動くことになった。IPネットワークで映像のオンデマンド配信、地上デジタル放送の再送サービスを行うための統一仕様を決めて、同じ機器で利用出来るようにしようしようと言うこと。慶応義塾大学の村井純教授は、「日本のIPTVは世界中が注目している(今ごろ言っているよと飽きれて)」と話した。【蛇足】:仕様の統一なんかしなくても既にAppleTVがある。

結論:皆が騒ぐものの多くは大した事のないもの。知らなくても気にするほどのことはないのだ。

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