火曜日, 6月 10, 2008

引導を渡す

 噂通りにiPhoneが発表された。年内と言われていたSoftbankからの発売は7月11日の最初のグループと決まった。AT&Tは199ドルからの価格設定になったが、どうやらAT&Tとの2年契約と言う条件を付けた上での価格のようである。200ドルくらいがAT&TからAppleに入る計算だ。その代わりと言っては何だが、どうやらレベニューシェア(みかじめ料)は無くなったようだ。理由は.Macの進化形態であるMobileMeのサービスの提供やApp.storeでのアプリケーションの販売から得られる利益があるからなのだ。

 スマートフォンの一種と見られていた(単なる携帯とさえ思っている人もいた)iPhoneだが、iPhone 2.0になって既にスマートフォンの範疇を越えてしまった。iPhoneは、コンテンツプレイヤーというジャンルを作り出したのだ。日本に於けるキャリアの囲い込みサービスの外に、Appleがより大きな囲い込みサービスを作り出してしまった。それもWeb上で展開可能なオープンなネットワークサービス(囲い込みなのに顧客に対するサービスはオープンという不思議な仕組み)を中心に据えて...

結論:ハードウェアの制約から抜け出せないスマートフォンにとって、iPhoneの設計思想は核兵器並みの強力な爆発力を持っているのだ。今回の発表は他のメーカーにとって致命的かも知れない。

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