金曜日, 2月 02, 2007

Blue-ocean vs Red-ocean 〜第一章〜

 最近は余り聞かなくなったが、Red-oceanとBlue-oceanと言う言葉を使う人達がいた。曰くRed-oceanは消耗戦をしている企業で、Blue-oceanはそれをしないで済む別な市場を作る事に成功した企業だと。しかし、それを言っている本人が本当の意味を判っていなかったことは私の目からは明らかだ。何故ならば、BlueもRedも全く同じ市場の中で戦っているのに結果が違うという明確な事実を誰も指摘していなかったからである。そんなことはないと考える人がいたら次の質問をしてみたい。

Q:航空業界はRed-oceanですか?
大方の人はRedだと答えるだろう。しかし航空業界はRedでもあるしBlueでもあるのだ。やり方(目標設定とその手段)を誤った連中にとっては間違いなく現在はRed(すぐ言い訳に使うが、9・11など無関係だ)だが、正しいこと(目標設定とその手段)を行った人にとっては、まさにBlue-oceanなのだ。航空業界が問題なのはほとんどの会社がRedになるに決っているやり方をした(大体、こんな企業の経営者はMBAなどと屁の突っ張りにもならない勉強をしている)。これは、誰のせいでもなく経営者が単にうすら馬鹿だっただけなのだ。

 これだけでは、何が言いたいのか判らない人も多いだろう。実は航空業界のことは私も良く知らない。しかし、South Westが成功しNorth Westが失敗したことは知っているし、かつて世界一だったユナイテッドも2度倒産している事くらいは知っている。では、ひとり(他にもあるようだが)Blue-oceanの状態にあるSouth Westは、飛行機を地面に走らすとか船を飛ばすとか、他と違うものを売りにしてきたのだろうか。私の知る限りSouth Westがやっている事は、形の上(実はやっていることではなくそれをやった理由が重要なのだ)にでは、どこでも思いついて出きる事だと思う。

 そして無理の無い経営で利益を連続で上げ続け、コスト比率は下がっているのに一人一人の賃金は上がるという経営をおこなっているはずである。どうして、そんな芸当が出きるのだろうか...

 抽象的過ぎて何を言っているのかが意味不明と思われるだろうが、これを説明するには長い時間(文字数)が必要なのだ。今回の締めくくりは今後明らかにする私のBlue-ocean理論のヒントを挙げてみたい。

BlueとRedの違い
Blueの目標:顧客の満足
Blueの戦略:手段のためには利益目標を下げることも厭わない
Blueの価格:適性価格(全てを売り切った時に間違いなく利益が出る価格)
Blueのやる気:将来にわたって会社を良くしようと言う意欲
Blueの副産物:利益

Redの目標:利益
Redの戦略:利益目標のためには手段を選ばない
Redの価格:競争価格(全てのメーカーの中で自社を選択させる価格)
Redのやる気:短期間にリターンを大きく得ようと言う意欲
Redの副産物:顧客の満足(価格競争で安く購入できることもある)

 全然具体的じゃない?次回からはもっとわかりやすく書いてみたいと思う。
 
結論:歴史物を期待している人も多いようだが、この話題もシリーズとして取り組んでゆきたい。

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