久し振りの再開なのだが、今回のネタはちょっと時期的に...まあ来年もあるのでいいか。と言うわけでアメリカのクリスマスの真実についてである。
クリスマス
定説:キリストの生誕をお祝いする日。サンタクロースがプレゼントをくれるという有り難い日。イブには教会に行って厳かに聖夜を迎えるわけである。
事実1:イエスの誕生日は不明。何年かさえも判っていないし、生まれた場所も不明。厩で生まれたと言うのは仏教の影響(釈迦の誕生)であり、聖徳太子の誕生と同じルーツ。
事実2:そもそもはローマでお祝いされていた冬至の祭とキリストをこじつけたもの。もとはミトラ教(インド・イランに起源を持つ)の太陽神(これがミトラ)をお祭りするものが、どういうわけかキリストと結びついてしまった。結構いい加減なのだ。起源はよその宗教。
事実3:サンタクロースのコスチュームが赤と白なのは1930年代のコカコーラのキャンペーンの結果。ペプシが先ならば赤と緑になっていただろう。こんなに歴史が無いのも珍しい。日本のバレンタインデーや恵方巻きを笑うことなど出来ないのだ。起源はキャンペーン。
事実4:クリスマスツリーで使われる樅の木は一般にドイツが南限。キリストと関係があるはずは無い。ようするに常緑種である樅の木を永遠の命の象徴として聖なるものとしたドイツ移民が持ち込んだもの(元々は樅の木は悪魔払い力があると信じられ赤ちゃんを生け贄にしたりしていた)である。起源は民間信仰(アニミズム)
事実5:トナカイ。南限は樺太。もちろんキリストとは関係ないし小アジア(トルコ)の司教だった聖ニコラスとも関係がない。ヨーロッパ北部で冬季に使える動物が単にトナカイだっただけであり、聖ニコラスも命日も12月6日なのでクリスマスとは無関係。起源はアメリカに移民したオランダ人。
結論:良く日本人はキリスト教を信仰してもいないのにクリスマスをお祝いするのはおかしいと言われるが、クリスマス自体がキリストとは関係ないのだからどうでも良いのである。今のスタイルのクリスマスを有り難がっているのは歴史も文化もない田舎者なのである。
金曜日, 2月 16, 2007
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