水曜日, 2月 28, 2007

円キャリートレード

 今回の株式の暴落は円キャリートレード(超低金利で金余りの円を借りて、高金利あるいは高リターンの金融商品で利ざやを抜く)が行き過ぎた結果起きたのだが、日銀はそのことを意識してもいなかった。

その仕組みは、
1.超低金利の円を借りる(買っている訳ではない)
2.その円を外貨に替える(経済状況に関わらず当然、見かけ上は円の売りなので円安になる)
3.その外貨を使ってインドや中国のハイリターン市場で買いまくる(当然活況になる)
4.円は売られ続けるので円安が進みその分為替差益も出る
5.外貨の中から借りた分だけを円に替えて返済する
6.金利は無いに等しいのでリターンがそのまま利益になる
と言うものなのだが、

今回のようなことをしてしまうと、
1.金利がこれからも上がりそうなので短期で手じまいをしなければいけなくなる
2.海外の市場が大暴落する
3.円高に振れるのでリターン分が棄損する前に円に替えようとする
4.円の買い注文が大量に発生し一気に円高に振れる
5.様子見をしていた人達も慌てて手じまいに向かう
6.市場はそこが抜ける
6.さらに円高が進み利益が吹き飛んでしまう
と言う訳で、救おうとしたら日銀が金利を下げるしか方法はないのである

結論:僅か0.25%と侮っているとこういうことになるのだ。

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