水曜日, 2月 28, 2007

引き金を引いたのは日銀

 日銀の金利引上げは大きな影響を与えないはずだった(当分追加利上げはないと判断)のに、福井総裁が23日にタイミングを見て今後も利上げを続けるなどと、とんでもないことを発言してしまった為に世界中がパニックに陥ってしまった。

 先週インドの株式の大暴落で始った騒ぎは、上海の大暴落、ダウの大暴落し、英独仏も総崩れになってしまった。原因は超低金利の日本で仕込んだ金が、インドや中国に投資されていた資金やアメリカの住宅ローンの正体だったのである。慌てたファンドマネージャーは手仕舞い売りを始めてしまったのである。この前も書いたように日本の資金とは信じられないくらいに大きい(世界の2割以上は日本の資産だと思われる)。それなのに日銀は目を日本にしか向けていないので世界の市場の動きなどは眼中に無かった訳である。

 その結果がこれだ。

結論:今回の利上げの真意がどこにあるかは知らない(別な人の為に動いた節もあるからだ)が、僅か0.25%の利上げで世界中をパニックに陥れるほどの力を日本は持っていることを知っただろう。うまくコントロールすれば世界を思いのままにすることが出来るのである。問題はその自覚があるか無いかだ。

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