金曜日, 7月 06, 2007

真実と事実 〜第二十四章〜

 再登場といきたいところなのだが、今回は真実と思われている物がそうではないのじゃないかという個人の妄想(一部の人は全く同じことを言っている)を元に話をしてみたいと思う。

忠臣蔵
定説:高家である吉良上野介に恥をかかされた恨みから、殿中において浅野内匠頭が刃傷事件を起こして切腹。浅野家の家臣が無き主君の恨みを晴らすために吉良邸に討ち入り忠義を果たしたという美談。

事実1:高家肝煎(三高)に任じられる吉良上野介は、高家の中でも筆頭と言われ他の高家に嫉まれていた(吉良が高家を外されるだけで得をする人間がたくさんいた)
事実2:浅野長矩は突然凶暴になる性癖があった(すぐに乱心するのだから現在なら精神病か薬中)
事実3:浅野長矩は暴君で、塩の利益に対する経済統制、思い年貢などで憎悪を買い、切腹の報に領民は赤飯を炊いて祝ったと言われている
事実4:浅野長矩は脇差で切りつけた。刀が切る道具だと考えると言うことは相当バカである
事実5:京都の円山で討ち入りの会議を行った内蔵助は敵の目を欺くために遊興していたと言われているが、生まれつきの遊び好き(女好き)でいつもと同じことをしていただけである
事実6:刃傷は死罪だが、応戦していない吉良が死罪でないのは当たり前
事実7:死ぬまでに領地に1度しか行った事がなかったせいかは知らないが、上野介の評判は浅野長矩の様に悪くは無かった

私の視点:上野介は意地悪ジジイでは無かったが、高家などの旗本の間では煙たい存在であったことは確かである。そして、その吉良について勅使馳走役を任された浅野長矩には癇癪持ち(要するにプッツン)という特技がある。上手く使えば一挙両得と考える人がいても私は驚かない。どういうことかと言えば、吉良の実権を奪い、浅野長矩は暴君なので誰も悲しまないと踏んだ訳だ。まさか忠臣などと叫ぶバカがいるとは考えもしなかった(こういうのは田舎もんの発想、江戸詰めには想像もつかなかった)のである。赤穂を開城もせずに殉死されてはまさに忠君になってしまう。お家復興を臭わせて時間稼ぎをして城明け渡しを実行させて、結局騙されたことに気付いた連中がやけになって仇討ち(仇討ちしかやることが無かった)しただけの話なのである。

結論:昔から美談になればなるほど本当は醜い話なのである。

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