火曜日, 7月 24, 2007

ドルはいらん

 石油取引の通貨をドルからユーロに変更したために国土と政治を破壊された国(イラクのこと)があったが、同様にイランもドルからドル以外の通貨(ウォンやドンの筈はない)への切替を望んだために”悪の枢軸国”になってしまったわけだが、日本に対しては円で取引しましょうという話になりそうである。確かにどんどん価値の下がる(事が確実な)通貨で取引をしていたのでは、儲けが消し飛んでしまうのは自明のこと。このままの状況が続くようなら、秋になったら1ドル0.5ユーロなんてことになりそうな雲行きなのである。

 新日石などは前向きに考えている(どうもこちらも秋からのようだ)ようなのだが、それが原因でアメリカの尾を踏まないことだけは祈りたい気分だ(アメリカを蔑ろにして長生きした人は今迄はいなかった)。何年も前に私が指摘したように、世界の基軸通貨は既にドルからユーロやゴールドなどより安定的なものに移り始めている。破綻した国家(アメリカのこと)の通貨が取引されていたのは、日本のように金余り国家が、当面使う予定の無いどうでも良い金をつぎ込んでいたからに過ぎないのである。

結論:日本が握っているアメリカ国債を円に戻すだけで、ドルは半分くらいの価値になってしまうのである。もちろん、そんなことをすれば日本も無傷では済まないが、そう言うところからの立ち直りは日本のお家芸なのである。

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