金曜日, 7月 06, 2007

真実と事実 〜第二十六章〜

 久間発言で再び日の目を見ることになった原爆。アメリカの元国務次官が言わなくても良いことを言ったので既に触れているのだが、もう少し深く突っ込んでみたいと思うのである。

原爆投下
定説1:ポツダム宣言の受諾を躊躇していた日本に対し、米国は原爆を投下して戦争を終結させた。
定説2:原爆の投下によってソ連による日本分割を防ぐことが出来た
久間説:しょうがない(避けようが無く、仕方なかったということ)
元国務次官:原爆によって早期に戦争が終結され結果的に多くの命を救った(単なる言い逃れ)

事実1:原爆投下以前にポツダム宣言受諾は内諾されていて後は事務手続だけであった
事実2:長崎の原爆は福岡の天候が悪かった為に長崎に変更された(終戦まで時間がないため、早く実験できれば目標はどこでも良かった)
事実3:当初はまだ数回実験する予定だったが、予想以上に早くポツダム宣言が受諾されたために実行できず
事実4:広島に投下された原爆ははウラン型(ドイツ製とも言われる)だったが、今迄実験をしたことがない爆弾だったために先に投下された(どれ位の威力は全く不明だった)
事実5:海兵隊も陸戦隊も持たない(上陸用舟艇、上陸船がない)当時のソ連には、悔しいかな陸続きではない日本を占領する手段がなかった

私の視点:既に終戦になることが解っていて、ソ連が乗り込んでくることがないのが解っているアメリカが原爆を投下した理由は実際の都市を使って破壊力を確認したかっただけである。燃料、食料が尽きていることを承知の上で攻撃を仕掛けるというのは、その状態で戦闘を続けさせる日本軍と同様に米軍の罪も非常に重い。最初から兵糧攻め目的に序盤に時間稼ぎ(ワザと負ける)を行ったと思える節があちこちに見られるのである。

結論:アメリカの原爆投下は慰安婦問題などとは比較にならない戦争犯罪なのである。

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