水曜日, 7月 04, 2007

現代用語のKUSO知識〜第5回〜

 すっかりネタ切れで途切れがちなこのシリーズ(もう泣きが入っている)だが、死ぬ気になって頑張るのである。

治る:常識的に考えれば治ると言うのは元の状態に戻ることだが、現代医学(西洋医学と言うべきか)では、そんなことは端から問題にはしていない。まずは薬を考えれば解るように西洋科学では基本的に薬とは症状が出なくなる対処療法を持って良しとする。つまり腹が痛くなれば痛みが消え、熱が出れば熱が下がれば、治っているかどうかは関係ない。だからこそ誰にでも同じ薬を処方できるのだ。結局病気を治しているのは本人の免疫力による自然治癒。直までの間の苦痛を減らすのが目的なのだ。外科を見ればもっとはっきりするが、悪いところは切り取ってしまう。戦場で負傷した足をすぐに切断してしまう(丁寧に治療する時間などないから)のとその発想に違いはない。こんなものは直ったのとは違うのだが、現代医学では治ったと見なされるのだ。そんな発想がまかり通るから、ダメな臓器は他の人や死体から分捕って使うという事が当たり前になるのだが、死ぬまで免疫抑制剤を飲み続ける状態は普通じゃないのだ。同義語:死ぬ。死ねば対処療法の必要が無くなるので、治ったのと同じなのだ。

能力主義:能力のある人はどんどん能力に応じて収入が増えると言う幻想は完全に胡散霧消した(まだ信じているバカもいるようだが)が、要は給与を払いたくない人(自分収入は成果報酬と言う名の分捕り)が、使う文句。同時に効率化という言葉も使われるが、本当に能力に応じて給与を払うのであれば非効率なはずだ(金額を決めるだけでどれだけの時間が必要か)。要するに普通の人には能力がないと決めてしまい(減給)、一部のやったもん勝ちの連中に高給を支給して、悔しかったら止めてしまえと言うのが能力主義なのである。富士通などが大失敗をして、マスコミなどに漏れ伝えられたてめに、流石に化けの皮は剥がれたと思うが自分たちは能力のあるエリートだと勝手に思い込んでいる(選民のつもりなのだが、マスコミは元々賎民)マスコミでは未だに能力主義などと言うものを持て囃す嫌いがある。同義語:リストラ。要は人件費を削減する為のお題目。

自由化:改革と対にして使われるために良い事のように考えられている言葉だが、要は金に替えられないものを変えられるようにする悪巧みのことである。自由と言うのは平和と一緒でそれ自体には意味はない。平たく言えば平和は戦争との対比でしか存在しないし、自由は抑圧や統制との対比でしか存在しえない。それ自体が独立してはあり得ないと言うことだ。だから規制や法律によってコントロールされていると言うことは自由じゃないと言うことになるわけだが、コントロールが必要なものにはその理由があった訳だ(為政者の都合ももちろんあるが)。そんなものがあるから日本は経済戦争に負けた(仕組まれたバブル崩壊がその証拠だと言うのだが)という論点にたって、規制に縛られて手を出せなかった金目のもの(郵便局などその最たるものだ)を自由にしたい。そうすれば効率化される(確かに金儲けは効率化されるが、それが国のためになるのか?)などとマスコミが騒いだために、バカがその気になっただけなのである。同義語:やらずぶったくり。

結論:金を基準に世の中を動かすと言うのは、お天道さまに顔向けできない人間になると言うことなのである。

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