何がと言えば全てだと言ってしまったのでは身もふたもないのだが、技術のSONYなどと言っていながら、実はSONY社内に自社製品はダメなんじゃないのという空気が渦巻いているように思える。どういうことかといえば、セクショナリズムが進み過ぎてしまい、自分の所属する事業部以外からヒット商品が出ることを拒む体制ができてしまったのだ。
実は、それぞれの部署が他の事業部の失敗を期待している節がある。だからこそ、戦略的に明らかに間違っている同じジャンルに入る商品を社内でぶつけ合ったりしているのだ。今話題のPS3の前に当るPSX(これだって鳴り物入りだった)は、スゴ録によって消え去り、VAIO PocketはWalkmanで、WalkmanはPSPでというように、同じSONYから出た商品にぶつける形で僅かな日数で対抗するものを出してお互いに潰しあいをしてきたのである。
それが、SONYの方向性を失わせた最大の原因なのだが、社外にライバルがいると未だに思っているのだから病は相当に重い。社外にはSONYをライバルなどと思っている企業は既にない。シャープはサムソンと液晶で闘っているのであってSONYと闘っているとは思っていないだろう。ようするにSONYには社外にライバルはなく、社内に敵がいるだけなのだ。だからこそ、PS3の製産が遅れているのである。単なる久夛良木潰しだ(傲慢過ぎる久夛良木も悪いのだが)。
当初の予定通りPS3の製産が順調に進んだ場合、誰が得をするかといえばそれはSCEの久夛良木だ。デバイスを作っている部門が日の目を見ることはない。そして万が一PS3が大成功してしまえば、今度こそ久夛良木を、SONYのCEOにを得なくなってしまうだろう。
結論:SONYには社内の成功を喜ぶような気風は最早ない。嫉み根性だけで回っている会社だ。SONYくらい自社の(他の事業部の)商品が嫌いな会社はないのじゃないだろうか。
月曜日, 11月 13, 2006
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