水曜日, 11月 08, 2006

真実と事実 〜第五章〜

 近代ではなく現代(現代こそと言うべきか)にも真実と思われていて事実は全く違うものが多い。特に日本はワザと間違った真実に誘導しているような気がして成らない。これは戦後の検閲から始まったきれい事ばかりを並べるという報道機関と外務省の体質が大いにかかわっているのである。

国際連合(訳としては連合国が正しい)
定説:世界の平和と経済・社会の発展のために協力することを目的とする国際機構
事実:第二次大戦中の連合国を母体に作られた軍事同盟
過去の事務総長の出身国:北欧2カ国(ノルウェー、スウェーデン)、ビルマ、オーストリア、ペルー、エジプト、ガーナ
私の視点:国連とは枢軸国に対立していた連合国がその母体(United Nationsで名称は変更されていないのに日本だけ戦後は勝手に国連と呼んでいる)なので、枢軸国が常任理事国になることは論理的に矛盾している。そもそも、連合国憲章では、いまだに日本とドイツが憲章に違反した場合には、連合国は単独で自由にドイツと日本を攻撃していいという条文さえあるのだ。要するに日本で国連と呼ばれている機関は世界を平和にするのではなくドイツと日本を封じ込める組織なのだ。封じ込める機関の常任理事国に封じ込められる側が成れるはずはない。その事務屋の長に何人がなろうが知ったこっちゃないが、なったからといって一等国になった訳ではないことに韓国気付いていないらしい。どう考えても韓国はビルマやガーナ並みということ(これって差別か?)になりそうで格好悪いように思えるのは私だけだろうか

原爆投下
定説:マンハッタン計画で開発されたアメリカ製の原子爆弾を広島と長崎に投下。これによって戦争が早く終結することができた。
事実1:アメリカにはウラン型原爆を製造するほどのウラン濃縮技術(遠心分離方式)がなかった
事実2:ドイツはウラン型原爆を開発していた
事実3:広島の原爆はアメリカによる初めてのウラン型の核実験だった
私の視点:アメリカがウラン型とプルトニウム型の二種類の原爆を製造する意味はなく、マンハッタン計画で実験されたものもプルトニウム型であった。少なくともウラン型の原爆は公式には一度も実験されることなく広島に落とされたのである。通常兵器を使う場合に一度も実験されていないものを使うことはあり得ない(失敗したら意味がない)。そうなるとウラン型はアメリカで作られたのではないという説は説得力を持ってくる。ウラン型はドイツ領内(バルト海リューゲン島とオードルーフ演習場)において密かに実験が行われ成功していたことがわかっていたので使われたという説が有力になる訳だ。アメリカにドイツ製原爆(反完成品)を渡したのはロンメル(反ヒトラーグループ)で、渡した相手はアイゼンハワーだったと言われている。その功績を買われてアイゼンハワーは大統領になったのだ。

サンフランシスコ平和条約
定説:旧連合国との間で結ばれた平和条約で戦争状態が終結し、日本の独立が承認された
事実1:この条約により日本の自衛権を承認(個別・集団の両方)
事実2:日本の再軍備を承認(日本が軍隊を持つことを許されている)
事実3:ソ連(当時)、中国(当時は中華民国)、インドは反対
事実4:条約正文に日本文はない(英語、フランス語、スペイン語だけ)。日本訳と正文の間にはいくつかの違いがある。
例:日本訳では"朝鮮の独立を承認"とされているが、正文では"朝鮮の独立を確認"。"東京裁判を受諾"となっているが、正文では"判決を受諾"(裁判そのものが国際法に則っていないことを知っているわけだ)。”連合国は、日本国及びその領水に対する日本国民の完全な主権を承認する”とに翻訳されているが、正文では、”連合国は日本人民による日本とその領海の十分なる自治権を認める”とされている。
事実5:日本の国会は正文の存在しない日本文を承認しただけで正文の条約を承認していない
私の視点:現在日本は少なくとも独立国として各国から承認されているし、戦争状態でもない。これはサンフランシスコ平和条約が効力を持っているからであるが、少なくとも正文を日本の害務省(誤変換ではなく意訳)は、国民の目を欺くために意訳したことは間違いない。これは、”Unaited Nations”を戦時中は連合国と訳し、戦後は国連と訳し直したことでも明らかである。正文を額面通りに受取ると、日本は軍隊を持って集団的自衛権を認められている(憲法を改定しても文句を言われる筋合いはない)し、朝鮮の独立を承認してはいない。ただし、合衆国の州のレベルの自治権がみとめられているだけである。つまり日本の軍隊は州兵と同じ扱いで、当然合衆国政府を無視して活動することはできないわけだ。それが安保の正体なのである。そして台湾は日本の権原が及ばなくなったが独立ではない(だから中国の一部となってしまうわけだ)。

結論:残念ながらいまだ日本は完全な独立をしていないし、平和条約を承認していない国から何を言われても文句は言えない。現代のように明らかなに文章が残っている時代であっても、文章(のニュアンスの拡大解釈)によって誤魔化されている可能性が大いにあるのだ。

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