金曜日, 11月 24, 2006

何で日本は失敗したのか?

 戦前の日本の戦略(軍事による拡大戦略)は、何故綻びたのあろうか。これは間違いなく戦う相手を間違えたことに尽きる。こういうとアメリカを相手にしたのが悪かったと短絡的に考える人がいるかも知れないが、それは後の話であって、そもそも支那を相手にしたのが間違いだったのである。この当り勝海舟はさすがに見通していたようで、支那を相手にしてはいけないと日清戦争の時代に語っている。

 当時支那は清という名前であったが、実体は統一国家ではなかった。統一国家であれば戦争の決着が付けられるが、支那のように内部が多くの軍閥(要するに地方毎の山賊だ)に別れている場合、中央が負けを認めてもそれで戦争が終わることはない。実際は人民が好き勝手にやっている国(純粋な国ではない)はヤクザと同じでどこかを潰せば、その他が力を付けるだけでキリがないだけだ。これは同じ事大主義の朝鮮にも言えることで、統治されている振りをしているだけで実際には恭順する気のないものを統治しようと言うこと自体が間違いだったのだ。

 どういうことかと言えば支那の統治者を見てみればいい。中国4千年の歴史などと言うが、統治者が漢民族の統一国家であった時代はそんなに多くなく、秦以前、隋・唐以前、宋以前は日本が支那を相手にしていた軍閥が割拠していた時代と同じで国中が分裂していた。大将の首を取って戦が終わらないからこそ、ロシアと戦うのは良いが中国を相手にしては絶対に勝てないと喝破していた石原莞爾も隻眼だった。

結論:日本人は2千年近く(実際は1300年ぐらいだろうか)統一国家を続けてきたために、支那や朝鮮にも自分たちの考え方が通用すると勘違いをしていた。それが第二次世界大戦に突入してしまう原因だったのである。戦争とは国がどうなろうと知った事ではない連中を相手にはしてはいけないと言うことなのだ。それなのに日本は国民がどうなろうと知ったことではない連中が戦争をしたのだから、勝てるわけはなかったのである。

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