月曜日, 11月 20, 2006

真実と事実 〜第十章〜

 今回は小ネタで。

アフガニスタン侵攻
定説:タリバンがアルカイダ(ビン・ラディン)を匿っていたから(司馬史観?)
事実1:アルカイダはソ連のアフガン侵攻に対抗するためにアメリカによって作られたゲリラ部隊(ムジャヒディン)であった
事実2:タリバンが信じていたのは本当のイスラム教ではない(パシュトゥン人の掟)
事実3:タリバンがアメリカメジャーによる石油パイプラインを認めなかった(中央アジアの石油利権にありつけない)

イラク侵攻
定説:イラクがアルカイダなどのテロ組織を支援していたから(司馬史観?)
事実1:既述したように原油決済通貨をユーロに変更した(アメリカにとっては間違いなく破壊兵器に違いない)
事実2:ユーロ通貨国であるドイツやフランスはイラク制裁を批判(ユーロ変更を吹っかけたのはシラク大統領?)
事実3:攻撃の主導をとった英国もアメリカも非ユーロ国家(両者とも元々基軸通貨国)
私の視点:アメリカという国は自国に利益になれば独裁であろうが、原理主義であろうが応援する国である。まあそう言うことだ。

司馬遼太郎
定説:司馬史観といってもいい歴史観は万人の認めるところである
事実1:司馬史観には通俗的な物語しかなく、歴史的事実とはいえないものが多い
事実2:負けた戦争のことを書かなかった(強い日本が好きなだけ)
私の視点:司馬遼太郎の歴史小説は、山田風太郎の忍法帖と変わらない単なる大衆小説に過ぎない。何故か彼を歴史小説の大家などと持ち上げるバカがいたために、司馬遼太郎の書くものが事実だと誤認する連中が出来てしまっただけなのだ。彼が集めた資料は自分の思いに適うものだけで歴史的事実を既述している物ばかりだったとはいえない。司馬が大嫌いな”ノモンハン事件”なども辻正信のようなバカが指揮しなければ関東軍は恐らくソ連軍を破っていたに違いない。司馬遼太郎には歴史の中の真実(裏)を読み取れるような能力がなかった(幼稚とも言う)のである。

結論:深読みをしない人の話は単純なので、ドラマや映画で題材として取り上げられる。そして人気が出ることによってその浅い知識が本物と勘違いされてしまう。何れは深読みできない人達を大量に生産するようになってしまう(総白痴化)。これは、日本にとって不利益意外の何物でもない。

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