土曜日, 1月 06, 2007

真実と事実 〜第二十条〜

 ここらで少し新しい話題をと思う次第で...自衛隊(これからは防衛軍か?)は本当に凄いのかと言う話をしたいと思う。

掃海能力
定説:世界一の掃海能力を持つ。ペルシャ湾でも大活躍
事実1:技術は最高かも知れないが装備がまるでアンティークであることを知る
事実2:ペルシャ湾に施設されていた機雷は時代物だった
事実3:日本の掃海艇は今時珍しい小型の木造船(だから一昔前の機雷は反応しなかった)
事実4:外洋航海を考えた事もない掃海艇だったのでたどり着けるか分からなかった
事実5:殉職者がいなかったのは運が良かっただけ
私の視点:日頃自衛隊を目の敵にする新聞でさえこういう時はべた褒めになる。新聞は事実を書かなければいけないのだ。

対潜哨戒能力
定説:世界一
事実1:海自の仕事の中心は対潜哨戒である
事実2:日本の潜水艦は潜り続けられない(ディーゼル式)
事実3:海自には制空権をとる手段がない(空母がないので航空機で艦を守る手段がない)
私の視点:対潜哨戒能力は高いが、それを完全に叩く攻撃力はない。見つけ出す事と叩く事は全く別次元なのだ。これも軍事を知らないマスコミでは手放しに近い称賛を得たりするが、実践で意味がない能力を誇っても仕方ないのである。

航空防衛能力
定説:空自が敵わないのは米軍くらいである
事実1:個々のパイロット技量は非常に高い
事実2:ほぼ世界レベルの武器を取りそろえている
事実3:装備は立派だが弾薬がない
私の視点:戦うには腐るほどの弾薬があると言う前提が必要だが日本はそこで躓いてしまう。これは海自や陸自も全く同じで戦争など不可能なのである。

結論:別に自衛隊を貶めて快感を得ようと言う事ではない。命がけで頑張っている隊員のことを考えれば厳しい現実を見ずに部外者が威勢の良い事ばかりを言って自衛隊を戦場に送るような事が起きないためにも事実を書かなければいけないのだ。今のマスメディアは戦前と全く同じ精神構造なのだ。

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