水曜日, 1月 24, 2007

似非科学万歳

 健康食の納豆がすっかり悪者にされてしまい、納豆好きの私としては非常に腹立たしいのである。というわけで今回は皆が勝手にそうだと思い込んでいる常識が非常識であることを説明してみたい。

血が汚い:血糖値が高いと血が汚いというらしいが、何かを食べて血糖値が下がる(栄養があるならば上がらなければいけない)としたら、その食物は危険である。例えばこの前アメリカで人が死んだように短時間に大量の水を飲んだりするのでなければ、そんなことは起こらないのである
血がドロドロ:水分取らなきゃ誰でもそうなる(水を飲めば解決)。良くゲルマニウム水がどうのとか、水素水が、酸素水がというが水道水でも結果は同じ。飲んで血が余計ドロドロになるとしたら飛んでもないくらいに浸透圧の高い水だ(濃い塩水など)
コレステロールで動脈硬化:コレステロールがなければ血管はボロボロになって破裂してしまう(血管の狭窄の原因はコレステロールではない)
痩せるのは身体に良い:病的に太っている人の治療目的ならばそうかも知れないが、痩せることと健康とは全く関係ない
身体に良い:身体に悪いことを止めるのが身体に良いと言う状態なのだろうが、そもそも身体に良いと言う定義はない。ない定義を促すと言うのはどういうことなのだろう。身体に悪いことを止めさせるだけで良いんじゃないのか。何だって度を越せば身体に悪いのである
ゲルマニウム:ゲルマニウム水は有機ゲルマニウムを使っているのだろうが、無機ゲルマニウムは腎臓に障害を起こすと言う効果(害とも言う)があり、あまりお奨めできるものではない。少なくとも健康にはなりそうもないことだけは確かである。本当に飲むと害になるかも知れないので飲んだ気になる練習をしてみよう
酸素水:飲むと頭がすっきりするという話をする人がいるがきっと頭がぼけているか、迷信を鵜呑みに出来る人(要するに馬鹿)なのだろう。酸素水に含まれる酸素量は呼吸1回分くらいなので、それで生き返るとしたら普段は呼吸をしていないに違いない。また腸などの消化器官が酸素を取り入れたと言う研究結果もなく、病は気から(頭がいかれていると言っているのだ)のレベルの話。コーラを飲む方がよっぽど明らかにスカッとするのである。飲んでも毒にも薬にもならないので気分が良くなるのならば高い金を出す価値はあるだろう
活性水素水:活性酸素(分子状態の酸素)を還元してくれる(要するに水になるだけ)から、身体に良いとされるが、活性水素が活性酸素とだけ結びつくと言う理屈はない。そしてそもそも活性水素水はアルカリイオン水から派生したもので、活性水素が水素分子だという理屈さえ事実と認められてはいない。公正取引委員会から排除勧告さえ出ているので今更飲む馬鹿はいないんじゃないの(結構いたりする)。アンチエイジングで持て囃されたりしているようだが、死ねば歳はとらないのである
マイナスイオン:世の中にはマイナスイオンは沢山存在するが、身体に良いと言う話は存在しない。マイナスイオンの発生源として”滝”などが例に上げられるせいか、マイナスイオンと聞いただけで自然の中にいるような気分になり、精神的に安定するのが効果の根源である(受験を前に神社にお参りするのと同じ効果)。

結論:痩せたかったら栄養失調になればいい、似非科学を信じるだけの創造力があるならば”イワシの頭”でも拝めばいいのである。

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