月曜日, 1月 08, 2007

核の傘

 日本は日米安保条約によってアメリカの核の傘に守られていると言う幻想の中にいるという指摘をしているコラムがある。親米保守(前回を参照)は、日米安保と核の傘を日本を守るための柵だと決めつけ、その目的はソ連(当時)から守るためにあると判断しアメリカ様ありがとう都だけ考えているようだが、それは冷戦期にだけその側面があったと言うのが本当のところだろう。

 そもそも日本に米軍が駐留した第一の目的は日本の再軍備を阻止する事であり(それは憲法を読めば明らか)、日本の敗戦で安定すると思い込んでいた極東から日本を排除した事によってあっという間に安定が崩れた(国民党の敗北と朝鮮戦争)ために、日本に再軍備を認めたのだ。但し手放しに日本の軍備を拡大させてしまえば、何れアメリカに牙をむく(そうなってもおかしくないほど日本に対して酷い事をしたと考えた)との判断から、日本の軍備拡張に楔を打ちそして日本に核ミサイルを配置する事をしなかった。

 未だに米軍が日本に駐留を続ける第一の理由は、柵(核の傘)を取り除いてしまうといつ刃向かってくるか分からない潜在的な日本の軍事力(製造能力)を殺ぐことなのである。フセインが処刑されたのにビンラディンが無事なのも、フセインがアメリカのために働くのをやめたのに対して、ビンラディンは未だにアメリカのために働いているからに過ぎないのである(本当?)。金正日やアフマデネジャドが誰のために動いているかなど知れたものではないのである

結論:アメリカは善人だと考えているのは、アメリカの一般大衆と日本国民くらいだ。自分の利益にならない事でアメリカ政府が嘴を突っ込んでくる事など絶対ないのである。

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