月曜日, 1月 22, 2007

携帯電話の終焉

 MNPの騒ぎも収まったが、日本の携帯電話ビジネスそのものが既に終わりを迎えているという話がちっとも出てこないことにちょっとひっかかる。少なくともVoIPが当たり前になり、WiFiが常識になってしまえば今のような形の携帯電話には何の意味もなくなってしまう。何故ならば携帯はネットに繋がっているというがゲートウェイを経由してインターネットに繋がっているだけで、本当のインターネットではない(そこがわかっていない人が大多数だ)。

 ワイアレス環境が整備されてくると携帯電話の優位性など消し飛んでしまうのに、未だに販売奨励金を使ったユーザーの取り込みしか頭にないのでは将来はもうないのだ。Docomoのように手足を縛られているキャリアはその問題が他よりも早く現われてくる。日本よりも10年早く通信の自由化が行われたアメリカでは、有線と無線が再統合され始めた。現にAT&TはCingularを吸収してAT&Tモバイルとすることを決めたようである。IP v.6で統一された世界では、無線も有線も区別無く全てを抱えこんだものだけが生き残れることを知っているからだ。

結論:従量制の通信代金で利益を出そうというのはもう幻なのである。ただで端末を配るような商売はもう続けられないのである。あとはiPhoneのようにお金を出しても欲しい端末を独占販売してしっかりと入り口で利益を確保するしか方法はないのである。

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