ITに限らず商品の価値を決める要素として一番大きな物が機能の違いである時代があった。何故過去形かと言えば、もうそんな時代は終わってしまったからである。使えない機能や使わない機能が価格を高くしていることをユーザはとっくの昔に感じていたのだ。それなのにメーカーは新しいデバイスを売り込むために、こんな機能、あんな機能と相も変わらず無駄なものを付け加えてきた。そしてどのメーカーも横並びに、そうであれば五十歩百歩の差違から商品を選ぶというセオリーが成り立ち、自分たちの居場所を確保することが出来たのである。そして最後は体力勝負の価格競争だ。実は価格競争は競争ではない。ゼロにするかお金を付けるか結局行き着く先は商売ではないのである(まあ最後には騙して利益を出すのだが)。
しかし、そんなメーカーの押しつけの時代は1月9日に遂に終わったのだ。実は、iPhoneにはありふれた機能しかない。比較をすれば他社のスマートフォンの方が優れた機能を搭載しているだろう(EXCELやWORDをビュー出来るのが優れた機能とは思わないが)。iPhoneは、当たり前のことが当たり前に出来るように設計されたUI(ユーザインターフェイス)が搭載され、マニュアルを読むこと無しに慣れだけで操作ができる。ただそれだけのことで時代のパラダイムを変えてしまったのだ。
結論:ソフトウェアとはハードウェアの下請けではなく、ハードウェアの統率者なのだ。ソフト会社なのに、それがわかっていないMicrosoftはいつまでたってもマウス以外に見るべきハードウェアを作る事が出来ないのである。
水曜日, 1月 24, 2007
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