金曜日, 4月 28, 2006

戦争に大切な事

 戦争と平和と良く言うが果たして本当に解っているのだろうか。平和に中には冷戦のような力と力が拮抗して保たれる平和もあれば、アメリカのような景気回復、景気刺激策の戦争もある。少なくとも仲良くする(相手の言うなりになる)ことが平和の基本などと言う寝ぼけた事を言っているのが日本だけである事は間違いない。戦争にはルールがあり、また守らなければいけない原則がある。それが解っていなかったため、先の大戦で日本は全てを失う事になってしまったのだ。

 少し前、戦争は論理的に行わなければいけないと書いたと思うが、どうしなければいけないかを箇条書きしたいと思う。

・確固たる目標を設定し、それは変更しない(戦況に応じて目標を拡大したり、変更しては行けない)。戦前の日本はこれをやってしまったために収拾がつかなくなってしまったのだ。
・常に停戦する事を考える。予め停戦を行う条件を決めておき、その条件になった時には戦況に関係なく停戦交渉を行う(これを常に考える事が戦略なのだ)。
・自国の被害を最低限に抑える(戦国時代の対象の首を取ったら終わりという考え方は非常に合理的だった)。
・戦時こそ外交チャネルを最大限に広げる(ここを閉じて停戦など行えない)。
・万全の態勢が整っていなければ戦争はしない(奇襲とは戦争を回避するために行うものである)。
・兵站を確保出来ない地域を占領してはいけない(日本兵の死因の80%は餓死や病死だった)。

 つまりこれらの条件をクリアしない限り戦争を行ってはいけないということだ。それが出来ないくらい事大主義に陥ったから日本は結局敗戦に向かってしまったのである。

結論:アメリカのように戦争を産業の一つに出来るような間違った国は別にして、戦争とは自国民の平和を確保するために行うものである。逆に言えばアメリカのような国(国民のために戦争をしているわけでない国)を相手にしてはいけないと言う事でもある。国内向けに勇ましい事をほざいているようなチキンに戦争をさせてはいけない。相手から停戦を持ち出さざるおえないような態勢で戦争は行うものなのである。

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