月曜日, 4月 10, 2006

大阪に深川丼が無いわけ

 大阪湾でとれたアサリなどの二枚貝に国の規制値と通常考えられる量の10倍近いマヒ性貝毒を検出した為に採取自粛を呼びかけている。潮干狩りをしてはいけないのかとの問い合わせがあるようだが、35個のむき身を食べれば致死量になるというのだからしない方がいいだろうう(それでも食いたいのなら、知ったこっちゃない)。大阪湾に有毒プランクトンが大量発生したのが原因らしいが、これは秋の牡蛎(広島産)と一緒で有毒プランクトンの発生しない三陸の牡蛎は問題ないのである。つまり牡蛎やアサリが悪いのではなくて海の水(含まれているプランクトンが悪いのだ)が良くないのである。

 というわけで大阪では深川丼が無いのだと言いたいが、本当のところはどうだか解らない。しかし道頓堀などを考えれば解るように東京と比較しても、かなり汚れた水が大阪湾に流れ込んで有害プランクトンが発生しやすい条件が揃っているのかもしれない。正直な話、芝川(川口市)や綾瀬川(八潮市)など東京近郊の河川と比べ隅田川などは随分と綺麗になっている。もちろん深川丼のアサリの殆どは江戸前ではなく北朝鮮産だろうと思うが、川に流れるほど食い物のない北朝鮮産は、越前クラゲをあそこまで育ててしまう中国近海の海で採れるアサリよりは体に害がないだろう。

結論:大阪で上手いアサリを食おうと思ったら命がけなのである。トラフグの毒も食物連鎖の所為だと言われている(確定されてはいない)。いっその事、牡蛎もフグも三陸で育てたらどうだろう。寒くって育たないのだろうか。

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