金曜日, 4月 14, 2006

新聞特殊指定問題は全国紙の横暴に過ぎない

 全国一律で同じ内容の記事を同じ価格で届けるためには新聞の特殊指定は必要だと言うわけの解らない論議がまかり通っているようだが、何故全国紙が無ければいけないのだろう。それは地方紙を馬鹿にしているのではないか。全国紙と偉そうな事を言うが記事の内容は記者クラブでの発表そのままではないか。そんなものなら間違いのない通信社からの配信を使うだけで良いし、通信社が当てにならないのならば海外の通信社の純度の高い記事を載せる方が余程読者のためになるだろう。

 特に地元の記事に関しては、地方新聞の方が真剣に取り組むはずだ。もちろんその地方独自のしがらみで記事に出来ないものもあるかもしれないが、そんなことは全国紙だって同じだし、中央の思惑で記事を作られてしまう全国紙の方がずっとタチが悪いと言える。妙なエリート意識ばかりが肥大してしまった事大主義な全国紙と比べて地方紙が劣っているとは言えないだろう。そういう論点で攻めると競争の無い(全国紙がいないという意味)地方では情報の質が落ちてしまうというようなまさに地方紙を馬鹿にした発言をするが、この情報化時代、新聞しか情報源のない人がどれだけいると言うのだろう。

 私は東京に住んでいるが正直な話、読みごたえが一番ある新聞は東京の地方紙である東京新聞だ。テレビの質があまりにも低いのでテレビの報道では新聞を置き換える事は出来ないかもしれないが、そうかといってテレビ版しか家族が見ない新聞に意味があるとも思えない。

結論:勧誘合戦で新聞をダメにしているのは全国紙なのに、それを棚に上げて系列のテレビ局まで巻き込んで利益誘導をしている。特殊指定の前にテレビ局と新聞社の分離をしないといけないのじゃないだろうか。そういうことだ。

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