木曜日, 4月 20, 2006

天皇の諡号2

 前回に引き続き、天皇の諡号に見られる法則に付いて述べたい。前回は、”祟”と”徳”を取り上げた。どちらも祟り神になる事を恐れたか、祟り神になってしまったので贈られた諡号だと言うことだったが、それではそれに対する諡号は何かと言う事だ。実はこれに対応する諡号は”武”という字なのである。”武”は何かにおびえていた天皇に付いた物なのである。そしてもう一つは”後”の付く天皇で、彼らは武家と戦い天皇家に権力を取り戻そうとしたと言う共通性がある。

武の付く天皇
天武天皇:日本書紀では天智天皇の弟となっているが、血の繋がりはない。皇后が藤原家だったと言うだけで、天智を殺したのが天武だった。そのためいつ自分が追われるかを常に気にして生きてきたのである。新羅系だった天武は新羅滅亡後常に中国に脅えていたのである。
聖武天皇:それまでの天皇と血のつながりのない天武のの血を持つ聖武は血が絶える事に常に脅えていた。実際に自分の子が死んでしまい天武系は短期間で絶えてしまった。
桓武天皇:自分が天皇になるために多くの皇子や内親王を殺してきたため、生涯その怨霊におびえ続けていたのである。そのため仏教に熱心だったのだ。

後のつく天皇
後白河天皇:平清盛、源頼朝などの武家勢力と戦い院政を残そうとした。
後鳥羽上皇:北条義時、北条政子の討伐を起こしたが失敗に終わる。
後醍醐天皇:北条高時、足利尊氏と戦い幕府政治を終わらせようとした。
後小松天皇:日本国王を名乗った足利義満を毒殺し天皇の地位を守った。
後水尾天皇:徳川秀忠と敵対した。
結論:天皇の諡号にはもっと他にも法則性があるかもしれない。そう考えさせられるような法則性が見られるのである。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

後正親ってだれやねん

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

大変申し訳ございません。ご指摘をいただきありがとうございます。削除いたしました。